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リシュ面(履修履歴面接)とは?
リシュ面とは履修履歴面接の略称で、履修履歴や成績証明書をもとに質問をおこなう手法です。リシュ面では、力を入れた授業や苦手な授業などを質問します。学業への取り組みから、学生の考え方や行動特性を知ることができます。
また、ガクチカや長所に関する質問に比べて、履修履歴は誇張や嘘をつく余地がないので、学生の本質を見極められる手法として注目されています。
リシュ面の質問例を紹介!
ここでは、リシュ面の質問例を紹介します。
「学業と学業以外のバランスはどのようなものですか?」
学生がどのような学生生活を送ってきたのかがわかる質問です。
「履修する授業は何を基準に決めましたか?」
学生の考え方や行動規範がわかります。例えば、自分が身につけたい知識を学べる授業を中心に履修していた場合は、真面目で自分の成長に貪欲なタイプであると推察できます。
「最も力を入れた授業は何ですか?」
学生が真剣になる場面がわかる質問です。好きで頑張るのか、周りのために頑張るのかなどの性質が見えてきます。
「苦手だと感じた科目はありましたか?」
学生の不得意な分野がわかります。また、不得意なものに対してどのように取り組むのかも知ることができます。
「振り返ってみて、力を入れるべきだったなと思う授業は何ですか?」
社会人として身につけるべき素養をどのように考えているのかわかります。また、学生が自分自身を客観的に見れるのかどうかがわかります。
「経済学とはどのような授業でしたか?」
授業のポイントを理解する能力があるかがわかります。また、わかりやすく簡潔に説明する能力があるかもわかります。
「英語の学習に力を入れたといっていましたが、英語の授業の履修は少ないのはなぜですか?」
学生の発言と履修履歴にずれがあった場合にはこのように質問しましょう。自習やゼミで深く学習していたのか、学生が嘘をついたのかがわかります。
リシュ面を実施するメリットは?
ここでは、リシュ面を実施するメリットを解説します。
学生の本質を見極められる
リシュ面のメリットの1つが学生の本質を見極められることです。高い評価を得るために、質問に対して誇張や嘘で答える学生もいます。面接官も学生の嘘を見抜くのは難しく、学生の本質がわからないまま選考が進む場合もあるでしょう。
そこで学生の本質を見極める手法になるのが、リシュ面です。履修履歴や成績証明書は嘘偽りがないものです。そのため履修履歴をもとに質問すれば学生も嘘をつけないので、学生の本質を見極められます。
学生が地道な努力をアピールしやすくなる
学生側のメリットですが、学生が地道な努力をアピールしやすくなることが挙げられます。学生の本業は学業ですが、従来のガクチカや長所などの質問で、学業の地道な努力をアピールするのは難しいです。面接によっては「学業以外で力をいれたことはなんですか?」と聞かれる場合もあります。
しかし、学生として学業に力を入れたことは評価されるべきことです。リシュ面では学業の質問をするので、学生が学業に関する地道な努力のアピールがしやすくなります。企業も学生を正しく評価できるでしょう。
リシュ面を実施するデメリットは?
ここでは、リシュ面を実施するデメリットを解説します。
圧迫面接と感じられる場合がある
リシュ面では、履修履歴をもとに質問を繰り返し深堀りをしていきます。成績がよくない学生にとって、学業に関して深堀されるのは心苦しいものです。そのため、人によっては圧迫面接のように感じられる可能性があります。
学業以外に注力していた学生を逃す可能性がある
学生によっては、学業を最低限だけおこない、他のことに注力している人もいます。リシュ面だからといって学業だけを深堀り、他のことに触れられないと、学業以外に注力していた優秀な学生を逃す可能性があります。
リシュ面を実施する際のポイントを解説!
ここでは、リシュ面を実施する際のポイントを解説します。
質問の意図を明確にする
リシュ面は質問の意図を明確にするのが重要です。ガクチカや長所を聞く質問では、回答から直接学生のよいとこがわかりますが、リシュ面は質問の回答から推察しなければいけません。そのため、質問から学生の何が知りたいのか考え、質問の意図を明確にする必要があります。
成績の良し悪しだけで評価しない
リシュ面では成績の良し悪しだけで学生を評価しないのが大切です。あくまで履修履歴を参考に考え方や行動特性を見抜くのが目的です。
成績が悪い学生に対しては、「成績がよくなかった理由」や「学業以外に力を入れていたことがあるのか」などを聞き深堀るのがよいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。リシュ面について解説しました。履修履歴に基づいたリシュ面は学生の本質を見極められる手法です。ぜひ一度リシュ面を検討してみてはいかがでしょうか。