目次
採用計画とは?
採用計画とはいつ、どの部署に、何人、どのような人材を、どのような方法で採用するのか計画を立てることです。採用計画をしっかり立てれば、スムーズな採用活動がおこなえます。また、明確にいつ何をしたのかがわかるため採用活動を振り返りやすく、課題を見つけるのにも役立ちます。
採用計画の必要性は?
事業をおこなうには人材が必要不可欠です。採用に失敗し、人材不足や必要なスキルを持った人材の不足がおこると、事業をうまくおこなえなくなってしまいます。採用を成功せさ事業を円滑におこなうためにも、採用計画は大切です。
また新卒採用では、経団連の就職活動に関するルールは廃止を予定されており、採用活動の長期化、早期化が進んでいます。従来と採用スケジュールが変わっていくなかで、採用計画がずさんなものだと、採用活動がスムーズにおこなえず失敗につながります。変化の激しい環境下のなかで採用活動を管理し成功させるためにも、より緻密な採用計画が必要とされているのです。
就活ルールについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
就活ルールとは? 今回は、経団連が提示している就活ルールを紹介していきます。 「就活ルール」とは経団連の会員である企業が…
採用計画を立てるために必要な情報は?
ここでは、採用計画を立てるために必要な情報を紹介します。
求職者の動向や採用市場の情報
採用市場は毎年大きく変化するものです。求職者が企業に求めているものや採用市場がどうなっているかは採用計画に重要な情報です。この情報が不十分なまま採用計画を立てても求職者には魅力が伝わらず、採用活動は失敗に終わるでしょう。そのため求職者の動向や採用市場の情報を集め活用していく必要があります。
例えば有効求人倍率が高く、求職者の選択肢が多い状況であれば、企業側から積極的にアプローチを仕かけていく方法を採るといった工夫ができます。
自社の採用の事情や課題
自社の採用の事情や課題も必要な情報です。例年どのくらいの応募数があるのか、選考通過率はどのくらいかなどの情報があると、見通しが立ちやすくより正確な採用計画を立てれます。
また、採用を成功させるために自社の採用の課題があれば解決していく必要があります。例えば応募者の母数が少ないという課題があれば、母集団を増やすための取り組みを採用計画に盛り込み、課題解決につなげていけます。
競合他社の採用事情
採用活動を成功させるには、競合他社との差別化が必要不可欠です。求職者は主に同業種の複数の企業を比較し検討しています。採用を成功させるには自社により魅力を持ってもらい応募して貰う必要があります。そのため競合の採用事情を調べれば、差別化がしやすくなり求職者への効果的なアピールが可能になります。
採用計画を立てるために必要な項目5選!
ここでは採用計画を立てるために必要な項目を解説します。
1.採用目標を決める
まず、採用目標を設定しましょう。「採用人数」「選考ごとの通過人数」「採用にかける費用」などを、例年の採用実績を参考にしながら決定します。採用目標は採用の指針となり、スムーズな採用活動を可能にします。
2.求める人物像を明確に設定する
求める人物像を明確にするのも重要です。人物像を明確にすれば面接官による評価基準の違いも減り、的確な人材の見極めをおこなえます。また、人物像通りの人材であれば、入社後のパフォーマンスも期待できますし、早期離職といったミスマッチの防止にもつながります。
特に以下の3点を明確にしましょう。
・どのよう経験があるとよいか
・どのような人柄がよいのか
3.選考方法を決定する
書類選考や筆記試験、面接選考などから、どのような選考方法をとるか決めましょう。それぞれの方法で応募者について判断できる要素が違うので、選考過程や知りたい要素に合わせて選考方法を選択するのがよいです。
またコロナ禍の影響もあり、Web面接や動画選考などの選考方法も普及しました。効率的な選考方法として、コロナ禍収束後も利用されていくといわれています。
Web面接はについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
Web面接のニーズは年々拡大 新型コロナウイルスの感染拡大により、一般的な「用意した会場で会社説明会を行い、応募者に来社…
4.採用スケジュールを策定する
次にいつ応募を受け付け始めるか、いつ面接をするのかなどの採用スケジュールを策定しましょう。競合他社の採用時期や社内の受け入れ体制を考慮し作成します。競合他社より時期が遅いと応募者を獲得しにくくなりますし、受け入れ体制が整っていないと通常の業務にも支障をきたしてしまいます。
採用スケジュールは応募者数、選考通過率など過去の実績も考慮し作成しましょう。例えば過去に応募者数が少なかった現状があれば応募時期を早めたり長期化するなどの工夫ができます。
5.利用する採用ツールを決める
利用する採用ツールの決定も採用計画に必要です。主な採用ツールは以下のものがあります。自社の採用スケジュールやターゲットに合わせて選択しましょう。
・人材紹介会社(例:リクルートエージェント、doda)
・合同企業説明会(例:マイナビ就職EXPO、リクナビ合同企業説明会)
・求職者向けの求人広告(例:doda、Indeed)
採用計画表にはGoogleスプレッドシートのテンプレートがおすすめ!
採用計画は表にすると見やすくなり管理もしやすくなります。
Google社の提供するGoogleスプレッドシートには無料で使えるテンプレートがあります。以下の画像はスプレッドシートで選択できるテンプレートの「ガントチャート」です。採用計画表に活用しやすいフォーマットで、カスタマイズしていけば見やすい採用計画表を作れます。スプレッドシートを開いた画面の右上、テンプレートギャラリーから選べます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。採用計画の立て方について解説しました。採用計画の質は採用活動の成否に関わってきます。効果的な採用活動をおこなうためにも、ぜひ一度採用計画について見直してみてください。