ソーシャルリクルーティング(SNS採用)とは?メリット・活用事例を紹介!

ソーシャルリクルーティング(SNS採用)とは?

ソーシャルリクルーティングとはTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSを活用しておこなう採用手法で、SNS採用とも呼ばれています。SNSの普及によって注目されている採用手法です。

引用:「 キャリタス就活 2022 学生モニター調査結果(2020 年 10 月発行)」

上のグラフは株式会社ディスコが、2022卒の学生を対象におこなった調査の結果です。日常生活でSNSを利用していないと答えたのは、わずか0.6%でした。ほぼすべての学生がSNSを使っていることがわかります。

さらに就職活動でSNSを利用していないとした人は25.9%で、2021年卒対象の調査結果よりも20%近く減っています。就職活動でSNSを利用する人が増え、注目が集まっていることがわかります。

ソーシャルリクルーティングのメリットは?

ここではソーシャルリクルーティングのメリットを紹介します。

自社の魅力を発信できる

メリットの1つが自社の魅力を発信できることです。採用活動では求人媒体に情報を掲載するのが主な手法ですが、載せられる情報は求人媒体の裁量で決まり、制限があります。SNSは簡単に自社で運用できるので、自由にさまざまな情報を掲載できます。

企業情報や求人情報に加えて、社員の紹介や運用担当者の日常の投稿など、求人媒体には掲載していない情報も発信できます

就職・転職潜在層へアプローチできる

ソーシャルリクルーティングは、就職や転職をおこなっていない潜在層にもアプローチできます。求人サイトを見るのは就職活動をおこなっている人がほとんどです。しかし、SNSには拡散力があるので、就活をしていない人、自社に興味を持っていない人にも情報が届きます。

潜在層に認知してもらえると、将来的に求人に応募してもらえたり、転職のきっかけになることが期待できます。

低コストで運用が可能

低コストで運用が可能なのもソーシャルリクルーティングの大きなメリットです。SNSは無料で登録し運用を始められます。もちろん採用につながっても金銭は発生しません。

運用者の人件費はいりますが、他の方法と比べても圧倒的にコストが低い採用手法です。

ソーシャルリクルーティングのデメリットは?

ここではソーシャルリクルーティングのデメリットを紹介します。

効果が出るのに時間がかかる

SNS採用は簡単に始められますが、効果が出るのに時間がかかってしまいます。SNSで情報を多くの人に届けていくには、フォロワーを獲得し「いいね」などのリアクションを増やしていく必要があります。

SNSを始めると最初はフォロワーが0人で始まるので、始めた当初は情報が届く範囲がかなり狭いです。そのため、自社の認知度を上げ、採用につなげていくには時間がかかってしまいます。

継続的な運用が必要である

求人サイトは基本的に情報を一度載せればよいですが、SNSはどんどん新しい情報が発信されるので、情報更新を続けなければ自社の情報が埋もれてしまいます。そのため継続的な運用が必要になります。

炎上で企業イメージを損ねる危険性がある

さまざまな人が閲覧しているSNSでは、批判や非難が殺到する炎上が起こり、企業イメージを損ねてしまう危険性があります。

もちろん求人媒体に情報を載せる際も、不適切な表現があれば炎上の可能性はあります。しかし、SNSでは拡散力があるので、もともと自社に関心がなかった人にまで炎上が届き、悪いイメージを持たれてしまいます。

さまざまな人が利用していることを念頭に置き、適切な情報発信をしていく必要があります。

ソーシャルリクルーティングにおすすめのSNSは?

ここでは、ソーシャルリクルーティングにおすすめのSNSを、冒頭で扱った株式会社ディスコの調査を引用しながら紹介します。それぞれのSNSで利用者層やメリットが違うので、自社の目的に合わせて選択していくのがよいでしょう。

引用:「 キャリタス就活 2022 学生モニター調査結果(2020 年 10 月発行)」

1.Twitter

Twitterは10代、20代を中心に利用者数が多いSNSです。株式会社ディスコの調査では、78%の学生が日常でTwitterを利用していると答えました。

さらに就職活動でTwitterを活用したと答えた学生は36.8%でした。2021年卒の割合より12.2%上がっており、就職活動にTwitterを利用する学生が増えていることがわかります。

Twitterのメリットは情報が拡散されやすいことです。「リツイート」や「いいね」機能によってフォロワー以外にも情報が届いていきます。企業のサービスやインターンなどの情報発信をおこない、自社の認知度向上を図れます。

Twitterのデメリットは匿名性が高いことです。そのため自社の採用したいターゲットに直接アプローチをかけるのは難しいです。また、プロフィールに事実でないこともかけるので、Twitterから採用をおこなう場合は情報が真実なのか吟味する必要があります。

2.Instagram

Instagramもまた20代を中心に利用者が多いSNSです。特に女性の利用者が多いのも特徴です。株式会社ディスコの調査では就職活動に活用したと答えた学生は19%でした。2021年度の調査では5%でしたので、急激に活用者が増えたSNSです。日常で利用したと答えた学生も73%にのぼり、今後も就活での活用が進むと考えられます。

Instagramのメリットは写真や動画に特化したSNSであることです。オフィスや社員の働いている写真を掲載すれば、文章だけでは伝わらない企業の魅力を学生に感じてもらえます。

Instagramのデメリットは拡散力が他のSNSと比べると低いことです。積極的にフォロワーを増やす取り組みや、ハッシュタグ機能を用いた投稿が必要になります。

3.Facebook

Facebookは20代、30代を中心に利用されているSNSです。実名で利用している人が多く、ビジネスの場でも広く利用されています。調査では就職活動で利用していると答えた学生は4.9%でした。2021年卒の調査から利用割合が減っているのが現状です。

Facebookのメリットはターゲットに的確にアプローチできることです。Facebookでは実名での登録が定められており、掲載されている情報の信頼度が高いです。他のSNSは本当にターゲットに情報が届いているのかわかりませんが、Facebookであればターゲットに訴求できているか明確にわかります。そのため学生の利用率は低いものの、効果的な採用が期待できます。

Facebookのデメリットも拡散力が低いことです。もともと関心がある人にだけ届きやすい仕組みとなっています。一般的な公募採用には適さないですが、情報の信頼度が高いので、企業側からアプローチをかけるスカウト採用やリファラル採用におすすめです。

リファラル採用について、詳しくは以下の記事をご覧ください

InterviewMaker magazine(インタビューメーカーマガジン)

リファラル採用とは? リファラル採用とは、社員から人材を紹介してもらい採用する手法です。社員紹介採用とも言われます。 紹…

4.LINE

LINEは10代から50代と幅広く、誰もが使っているコミュニケーションツールです。LINE公式アカウントとして友達登録をおこなってもらうことで、情報を届けれるようになります。同株式会社ディスコの調査では、日常で利用していると答えた人は98.6%にのぼり、最も利用されています。就職活動に利用したと答えた学生も47.9%と、多くの学生が利用していることがわかります。

LINEのメリットはコミュニケーションツールとして日常的に利用されているので、閲覧回数が多いことです。また、相互にコミュニケーションを簡単に取れるので、日程調整や質問などおこないやすいのもメリットです。

LINEのデメリットは公式アカウントを友達として追加してもらう必要があることです。自社に興味を持っていない人を惹き付けるのには向いていない手段になります。しかし、友だち追加のハードルを超えられれば情報を確実に届けられるので、すでに関心を持ってくれている人の志望度をあげていくのに、適した手段です。

ソーシャルリクルーティングの活用事例は?

ここではソーシャルリクルーティングの活用事例を紹介します。

【Twitter】株式会社スヴェンソン

引用:スヴェンソン人事部

アカウント名:スヴェンソン人事部
使用SNS:Twitter
フォロワー数:315人(2022年1月時点)

スヴェンソンはヘアケアメーカーでウィッグやシャンプーの販売をしている会社です。

求人情報や企業情報だけでなく、朝の挨拶など担当者の日常の投稿をしているのが特徴です。企業情報だけだと堅いイメージを抱いてしまいますが、担当者の日常が見えるのでどのような人が実際に働いているのか見ることがき、親しみを感じられます。

【Instagram】株式会社サイバーエージェント

引用:サイバーエージェント新卒採用【公式】

アカウント名:サイバーエージェント新卒採用【公式】
使用SNS:Instagram
フォロワー:約5000人(2022年1月時点)

サイバーエージェントはメディア事業やゲーム事業、インターネット広告事業など幅広い事業をおこなっている企業です。

Instagramでは、イベント情報や内定者の紹介、就活に役立つ情報などを紹介しています。特徴的なのは、前年度の内定者の紹介や内定者からの就活のアドバイスなど、就活生から年齢の近い身近な人物を用いて広報活動をおこなっている点です。内定をもらった年齢が近い人は就活の参考にしやすく、就活生に役立つコンテンツになっています。また、若い人材の紹介は自分が働くイメージもつきやすく志望度の上昇も期待できます。

【Facebook】スターバックスコーヒー ジャパン 株式会社

引用:Starbuks Partners

アカウント名:Starbucks Partners
使用SNS:Facebook
フォロワー数:約37万人(2022年1月時点)

スターバックスコーヒーは世界中に店舗を展開しているコーヒーチェーンです。ソーシャルリクルーティングにも力を入れており、お手本とされている企業でもあります。

単純に求人情報を掲載しているのではなく、従業員が実際に働いている様子の写真や動画を投稿しています。また、従業員からのメッセージも掲載しています。親近感や働くイメージをもってもらい、求職者が働きたくなるような取り組みになっています。

【Facebook】株式会社ミクシィ

引用:ミクシィグループ採用アカウント

アカウント名:ミクシィグループ採用アカウント
使用SNS:Facebook
フォロワー数:約1000人(2022年1月時点)

ミクシィはデジタルエンターテインメント事業やSNS事業などをおこなっている企業です。

企業の採用情報や自社で運営しているWebメディアの記事紹介などをおこなっています。Facebookを見ればミクシィのことをよく知れるアカウントになっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ソーシャルリクルーティングについて紹介しました。ソーシャルリクルーティングは採用にコストがかけれない企業でも、無料で始められます。知名度が低い企業でも採用を成功に導ける可能性のある採用方法です。ぜひ一度検討してみてください。

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