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適切なアイスブレイクとは?
Web面接において最も重要になってくるのは、応募者の本当の顔を見ることです。本当の顔を見る際に一番の障害は緊張です。緊張をほぐし応募者の素顔を垣間見るために必要になってくるのがアイスブレイクです。では、適切なアイスブレイクとはどのようなものなのでしょうか?答えは、以下の4点になります。
・適切な時間
・面接の合否と直接関係のない内容
・応募者に頭を使わさせない
・応募者を安心、緊張をほぐすを目的と認識できている(必ずしも疑問文を使う必要もない)
1つ目、2つ目に関してはアイスブレイクの定義に関するものになります。ですが、緊張をほぐすためにアイスブレイクに10分も使ってしまったなどの失敗談も多くあります。目安としては、面接時間の5~8%ほどの時間が適切とされています。60分の面接ならば3~5分程度、30分の面接ならば1~3分程度になります。
また、2つ目に関しても応募者は緊張状態ですので、ついつい「この質問も合否に関係があるのではないか?」と考えがちになるので注意してください。こうなってしまっては、アイスブレイクの目的そのものが達成されないことになってしまうので気をつけましょう。
重要なのは3つ目の応募者の頭を使わせないことです。ただでさえ面接することで緊張している応募者にとって、面接官のアイスブレイクでの一つの質問でも緊張してしまいます。アイスブレイクは、応募者の緊張を少しでもほぐすことが目的なので、応募者が頭を使わずに簡単に答えることができる質問をしてあげましょう。
4つ目に関しては、応募者に頭を使わせずに明らかに興味があることならば、理由や方法を問う疑問形で聞く必要はありません。相手方に興味のある話題、日頃から馴染みある話題であれば「はい」のあとに自然と話しは続きます。大事なのは「はい」のあとにどのようなリアクションをするかです。ここでは「どうやって〜」「どうして〜」などと具体的な質問をするようにしましょう。それでは具体的に見ていきましょう。
アイスブレイクのネタ6選!
以下では面接官の方に向け、面接で失敗しないアイスブレイクネタを6つに分けて紹介していきます。
1. 世間話
ニュースなどの時事ネタは鉄板になります。時事ネタなどの誰もが知っているキーワードそのものが動揺している応募者には安定剤になるものです。ただし、政治や宗教に関する事柄は思想の自由に反することがありますのでやめましょう。
・「世間は〇〇(行事)で盛り上がっているさなか、今日はお時間いただきありがとうございます。」
2. 注意事項を予め述べる
応募者は面接時に、自分ではどうしようもないミスに対してもナイーブになりがちです。Web面接に関する調査において6割近くの応募者が不安に感じることが回線の不具合。6割もの応募者の不安を野放しにしておいてはいけません。必ず回線の不具合の際への気遣いをしましょう。
・「聞き取れなかった際には、遠慮せずにその旨を伝えてください。」
・「画面が見えづらくないですか?」
3. 趣味について少しだけ具体化する
みなさんも自分の趣味・好きなものについては自然と口が動きますよね?
履歴書に趣味の記載がある場合には、趣味についての質問も応募者の緊張緩和にベストです。
・「旅行が趣味なようですが、最近はどこか行かれましたか?」
・「趣味が読書のようですが、これまでに一番影響の受けた本は何ですか?」
4. 緊張・不安への直接的な語りかけをする
緊張している方には婉曲的な表現では、アイスブレイクの意図が伝わりにくいことがあります。
そんな応募者の方には、シンプルに聞いてあげるのもいいでしょう。質問自体は「はい」、「いいえ」で答えられるものになりますので、この会話を切り口にして会話を広げていきましょう。
・「Web面接はもう何度か経験されていますか?」
5. 面接官の個性を出す
これも鉄板ネタにはなりますが、その分、応募者も言いなれているので、考えさせずに場を和ませることが目的のアイスブレイクには最適です。
6. 日常のことがらに触れる
日常的に誰もが体験する出来事について配慮を施して上げましょう。その際に、他のこれまでの編と結びつけて話すことがおすすめです。冷静に応募者の特徴を分析をするあまり、冷たく思われがちな面接官の印象を温かく人間味のあるものへと変化させることが期待できます。
・「朝ごはんは何を食べたんですか?」
・「朝早くの面接ですが、このあとはなにか予定が入っているのですか?」
まとめ
参考になりましたでしょうか?以上のように込み入った話をする必要はないのです。ほんの少しの配慮で応募者の不安・緊張は大きく緩和され、パフォーマンスは大幅に上昇します。適切なアイスブレイクを通じて面接が応募者、面接官の両者にとって、有意義な時間になることを願っております。