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Webテスティングは自宅受験型SPIである
多くの企業が、採用選考過程において適性検査を導入しています。
適性検査の実施目的は、採用候補者の一般常識、論理的思考、情報処理能力など仕事に必要な基礎的能力の測定です。
適性検査のなかでも「SPI」は主流であり、4種類の形式(Webテスティング、テストセンター、ペーパーテスティング、インハウスCBT)に区分されます。
ペーパーテスティングは、企業が用意した会場にて実施する筆記形式です。
Webテスティング(ウェブテスティング)、テストセンターはともにWeb形式ですが、実施方法が異なります。
自宅受験型Web試験がWebテスティングであり、一方、会場受験型Web試験はテストセンターとなります。

WebテスティングはSPIの2割程度である
SPIでは、テストセンターが6~7割程度を占め、Webテスティング2割、ペーパーテスティング1~2割となります。
2017年は、ソニー、新日鐵住金、住友生命保険、JTB、村田製作所、アメリカンファミリー生命保険、キューピーなどが実施しています。
2016年の実施企業は、ソニー、ヤフー、三井住友海上火災保険、NTTデータ、東急リバブル、ヤマト運輸、ミツカン、新生銀行です。
画面ごとに制限時間がある
Webテスティングは、能力検査(言語分野、非言語分野)と性格検査にて構成されます。
能力検査35分、性格検査30分、所要時間は65分程度です。
企業によっては、加えて英語能力検査「ENG」(20分)を課します。
採用候補者は、応募先企業の指定する受験期間内にて、個々の都合に応じて自宅、大学のパソコンより受験します。
能力検査の問題は、選択形式と記述形式にて出題されます。
また、画面ごとに制限時間が設けられ、画面下部には制限時間バーが表示されます。
1分経過で緑色から黄色、約1分半経過で黄色から赤へと変化し、色によって制限時間が迫っていることを伝えます。
制限時間が切れると問題の回答有無に関わらず、強制終了し、次項へ進みます。
したがって、時間配分が非常に重要となります。
能力検査は選択形式と記述形式が出題される
能力検査の言語分野は、41問12分です。
語彙、文章の並べ替え、長文読解など語彙力、読解力が求められます。
多くは選択形式ですが、空欄補充では回答を入力します。
一方、非言語分野は20問20分、大半が入力形式の問題です。
損益算、濃度算、速度算・通過算、旅人算(出会い算、追いかけ算)、積の法則、組み合わせ、場合の数、確率、集合(ベン図)、年齢算、割合、整数、不等式、連立方程式(鶴亀算)、三元連立方程式、推理、推論、図表の読み取り、規則性などが出題されます。
電卓の使用は認められますが、応用問題もあり、難易度は高いです。
概算して大まかな数値を求め、選択肢より回答を選択することはできません。
また、例えば、推論では「アだけで分かる、イだけで分かる」と出題形式は特殊です。
それゆえ、採用候補者は、解き方を考え、計算によって回答を導く必要があります。
事前に、問題集や対策本を用いて問題傾向や問題パターンに慣れ、短い制限時間内にて正確に問題を把握したうえで回答できるように演習を行うことが対策となります。
(画像はPixabayより)
Webテスティングサービスの対策はこれ!
これが本当のWebテストだ!史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集
1発勝負のテストになるため、事前に対策しておくのがよいでしょう。
Webテスティングサービスはテストセンターで受けるSPIと比べて問題の傾向が異なるため、
自宅受験型に対応している参考書を使って対策する必要があります。
こちらの参考書を繰り返し解いて、本番に向けて準備するのがオススメです。