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他社の選考状況に関する質問は合否に影響することもある
採用選考過程における面接では、時に、回答に迷う質問が投げ掛けられることも少なくありません。
例えば、多くの企業は、採用候補者に対して他社の選考状況に関して尋ねます。
他社の選考状況に関する質問は、採用候補者の回答内容によって選考の合否に影響を与えることもあります。
したがって、採用候補者は、質問の意図を理解したうえで、ポイントを押さえて回答する必要があります。

志望度や適合性を確認している
企業は、他社の選考状況に関する質問を投げ掛け、採用候補者の受け答えより自社に対する志望度や入社意欲を見極めます。
したがって、採用候補者は、他社の選考状況を話したうえで、応募企業・職種に対する熱意、強い意欲を示しましょう。
たとえ、応募企業が第一希望でない場合であっても、説得力のある志望動機をもって、第一希望であると伝えましょう。
また、企業は、競合他社が優秀な人材を確保しているのかを確認する目的にて、競合他社の選考状況を尋ねます。
特に、競合他社の内定を獲得している場合、業界・職種に合致した人材であると示され、他社の選考状況を伝えることによって自己が優秀な人材であるとアピールする機会となります。
企業選びの軸を確認している
企業は、採用候補者に対して他社の選考状況を尋ね、業界・企業・仕事選びの軸における一貫性を判断しています。
企業・仕事選びの軸は、採用候補者の将来像(将来の目標、キャリアプラン・ビジョンなど)や価値観、性質・特性(長所・短所など)、能力・スキル、資格、経験、興味・関心に基づきます。
それゆえ、他社の選考状況を回答する際には、業界・企業選びにおける価値判断基準を明確化され、一貫性のある軸により企業を選定していることを示す必要があります。
つまり、応募している企業のうち、志望動機が一致している、仕事選びにおける価値判断基準がブレない企業の選考状況のみを回答するのが好ましいです。
全ての選考状況を回答する必要はありません。
志望動機が不一致である企業の選考状況を回答するなど、質問の受け答えによっては、採用候補者の評価を下げる要因に成り得ます。
選考状況に応じて臨機応変に回答する
選考状況は、良い状況のみを伝えます。
競合他社が1次選考にて不合格であった、最終選考まで進む企業がない、不合格が確定しているなど、全体の選考状況が良くない場合、「不合格」ではなく「結果待ち」と表現を変えます。
「不合格」との回答は、面接担当者に否定的な印象を与えます。
特に、競合他社が採用を見送る人材との理由より、採用候補者と業界・職種が不適合であると判断されることも少なくありません。
嘘は厳禁ですが、評価を下げる回答内容にならないように意識する必要があります。
(画像はPixabayより)