性格に関する質問は自己PRである
採用選考過程の面接は、企業が採用候補者に対する理解を深め、企業・職種との適合性を判断する目的に行われます。
それゆえ、基本的な質問事項として、志望動機、自己紹介(氏名、大学名、専門分野、趣味、長所・短所など)、自己PR(長所や強み、企業・職種との適合性)が尋ねられます。
また、面接担当者が、採用候補者に対して自己の性格について質問することも少なくありません。
性格に関する質問は、長所や強み、自己PRの一種といえます。

性格に関する質問は根拠をもって回答する
企業は、エントリーシートなど応募書類、適性検査(能力検査と性格検査)では測れない性格・人柄、素質を知る目的にて、性格に関する質問を投げ掛けます。
面接担当者は、回答内容を適性検査の性格検査結果と照らし合わせ、採用候補者の人となりを確認し、客観的な自己認識の有無を判断します。
したがって、自己に性格に関する質問を受けた場合、客観的な回答内容が求められます。
採用候補者は、結論である自己の性格を述べ、その後、性格を裏付ける体験・経験など根拠を示します。
根拠は、幼少期から学生時代に至るまでのエピソードから探します。
そのうえで、数字など具体的情報、他己評価を交えることにより、具体性や客観性が増し、説得力が高まります。
また、回答は1分程度を目処に、明瞭簡潔な内容が好ましいです。
例えば、自己の性格にキャッチフレーズをつけることは、面接担当者の理解を促せ、印象に残りやすくなります。
採用候補者は、客観的な視点より自己を知り、性格を裏付ける根拠を踏まえたうえで肯定的な言葉や表現にて自己の性格を伝えることが重要です。
徹底的な自己分析により自分を知る
自己の性格に関する質問は、強みとなる資質や特質が応募企業・職種に活かせるとアピールできる機会です。
企業が求める人物像を理解し、一緒に働きたいと思える人材であることを示せる内容にしましょう。
また、面接では、性格、長所・短所、自己PRについて全て質問されることも珍しくありません。
類似した質問・回答内容だからこそ、軸がブレないように一貫性をもって回答しましょう。
自己の性格に関する回答が自己PR、長所・短所と矛盾する場合、説得力に欠けます。
自己の性格に対する他己評価を交えて伝えることにより、説得力は高まります。
なお、長所と短所は表裏一体です。
つまり、言い方を工夫すると短所は長所として捉えられます。
それゆえ、就職活動を始めるにあたり、採用候補者は徹底的な自己分析を行い、自己認識を高めることが不可欠です。
(画像はPixabayより)