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就職活動準備としてインターンシップが増加傾向にある
日本経済団体連合会(経団連)は、2017年度より企業の採用選考規定を変更しました。
新たな規定により、就職活動における広報活動開始は3月1日以降(大学3年生の3月)、選考活動開始が6月1日以降(大学4年生の6月)と定められ、就職活動時期が短期化しました。
株式会社マイナビが実施した「2019年卒 マイナビ大学生広報活動開始前の活動調査」によると、就職活動時期の短期化に伴い、インターンシップを開催する企業数、就活生の参加率は増加傾向にあります。

インターンシップは就業体験の機会である
インターンシップは、職業観涵養を目的とした就業体験の機会です。
就活生は、企業にて一定期間の労働従事を通して、社会人経験や実務経験を積みます。
なお、日本経済団体連合会は、企業に対して、採用選考活動と完全に無関係なものとしてインターンシップを実施するように掲げています。
短期インターンシップは業界・職種研究になる
就職活動において、自己分析、業界・職種研究、企業研究は非常に重要であり、準備不足は採用選考結果に大きく影響します。
近年、多くの企業が、会社概要や仕事内容に対する理解を促すことを目的に、学生インターンシッププログラム(1dayインターンシップ、短期インターンシップ、長期インターンシップなど)を展開しています。
1dayインターンシップ、短期インターンシップ(1~2週間程度)は実務経験を伴わない場合が多く、業界・企業説明会のようなセミナー、ワークショップが中心となります。
それゆえ、短期インターンシップは業界・職種研究に効果的です。
また、ワークショップではグループディスカッションやグループワークの経験が積め、採用選考過程における面接に活かせます。
長期インターンシップは自分と企業の適合性を判断できる
長期インターンシップは実務経験が伴い、高校卒業の資格を有する者であれば参加できます。
インターンシップ期間は1ヶ月以上、企業によっては期限を設けていない場合も少なくありません。
給与が発生し、アルバイトとしてインターンに参加する学生もいます。
長期インターンシップでは期間が長く、業界や職種に対する理解は深まり、自分と企業の適合性を判断できます。
インターンシップを通して、働く目的、興味・関心対象など自分について理解し、自己の将来像(将来の目標、キャリアプラン・ビジョンなど)や価値観といった業界・仕事選びの軸が明確になります。
また、インターンシップにおける体験・経験、得た知識、受けた印象・所感に基づき、志望動機を構成することにより説得力、熱意が増します。
(画像はPixabayより)