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面接の質問を通して採用候補者の人となりを知る
採用選考過程において、応募書類や適性検査のみでは、採用候補者の性格、特質、コミュニケーション能力、ビジネスマナー(立ち振る舞い、挨拶、言葉遣いなど)は判断できません。
それゆえ、企業の人材採用担当者は、採用候補者の人となりを理解し、企業・職種との適合性を見極める目的にて面接を実施します。
つまり、面接は、企業が採用候補者を知る機会です。
企業は、基本的質問(志望動機、自己PR、将来像など)から想定外の質問(最近の出来事・体験・経験を尋ねる質問、最近読んだ本に関する質問など)に至るまで、多種多様な質問を投げ掛けます。

ニュースに関する質問には意図がある
刻々と変化するビジネス環境のもと、ビジネスパーソンには常に幅広くアンテナを張り、積極的に情報を収集する姿勢が求められます。
しかしながら、ビジネスパーソンを取り巻く社会は情報過多であり、多くの情報が溢れています。
企業は、情報社会において、溢れる情報から価値ある情報を取捨選択できる人材を必要としています。
それゆえ、面接にて最近のニュースに関して尋ね、採用候補者の興味・関心の対象、情報集能力・情報感度、価値観、人間性、業界・職種に対する関心の高さを測ります。
回答よりニュースを読み取る力、業界・職種に対する理解度を示す
最近のニュースに関する質問では、採用候補者の回答より観点・視点、考察力が明確になります。
回答する際は、結論(興味・関心のあるニュース内容)を端的に伝えたうえで、興味・関心をもった理由、業界・職種に対する理解度、企業への影響を述べるのが好ましいです。
ニュースの背景まで理解し、ニュースに対する考察力、業界・職種に対する理解度を示す必要があります。
志望業界・職種に関するニュースを回答する
業界・職種に対する志望度、関心の高さを示すには、志望業界・職種に関するニュース内容が適しています。
企業は、志望動機・志望理由を通して、採用候補者の志望度、業界・職種に対する理解度、適性を判断しますが、反面、事前に回答内容を準備でき、見極めが難しい場合も少なくありません。
そこで、面接担当者は、採用候補者に対して「最近の気になるニュースは?」などニュースに関する質問を投げ掛けます。
また、企業によっては、特定分野のニュースについて具体的に尋ねます。
例えば、外資系投資銀行ではM&A案件、日経平均など業界に精通するニュースに関して質問されることもあります。
就活生は、インターネットにて企業名などでニュース検索を行うなど、日頃から志望業界・職種に関するニュースに目を通す習慣をつけ、業界のトレンドを把握しましょう。
(画像はPixabayより)