はじめに
面接を受けると必ずされると言っても過言ではないのが、「面接は以上になりますが、なにか質問はありますか?」という逆質問。
このような質問をされたら、自分の気になっていることを素直に聞くのが一番ですが、センスのよい質問の仕方を心得ておいたほう方が自分の為になるでしょう。
というのも、面接は終了しているとは言え、逆質問の姿勢や内容も実際には選考の一部になっているからです。
この記事では、面接官によい印象を残す逆質問の方法を紹介します。

気を付けたい!NGな逆質問とは
よい逆質問をしたいのなら、まずはどんな逆質問がNGなのかを学んでおきましょう。
1.面接や説明会で言っていた内容を繰り返し聞く
面接官に「真面目に話を聞いていないな」という印象を抱かせてしまいます。繰り返し同じ内容の質問をより詳しく聞きたいときは、「説明会(面接)で○○のお話を伺いましたが、〜〜」という前置きを挟んで質問にしましょう。
2.調べればわかる質問
「どんな職種がありますか?」「御社のサービス(商品)は何ですか?」というような、Webや採用向けパンフレットで調べれば1分もしないうちに答えが分かるような質問は、入社の意欲が低いと感じさせてしまいます。
3.質問になっていないような質問
逆質問には自己PR的な内容も含めた質問の方がよい、ということをこの後にご紹介しますが、あまりにも自己主張が強すぎて質問自体がとってつけたようなものは、自分勝手な印象を与えてしまいかねません。
また、テンプレの質問として面接官に対しても就活生だったときの志望動機を聞くようなものがあるようですが、答えを聞いてどのように参考にしたいのかが分かりづらい質問は避けるべきです。
4.給与や残業時間、労働時間などに関する質問
これらの質問は、日本の企業において特に早期段階での面接では好ましくないとされています。
直接聞くのには抵抗がある質問は、面接ではなくWebで調べても欲しい情報が載っていることがあります。
会社の残業・福利厚生に関する質問自体がNGであるという意味ではありませんが、面接官によってはネガティブな感情を抱く人もいる可能性があるということは知っておきましょう。
そこで、相手によく思われるような質問の仕方を心得たいところです。
どのようなポイントに気を付けたらいいのでしょうか?
上手な逆質問をするにはどうしたらいいの?
上記のNG逆質問と内容は同じでも、質問の仕方によっては好印象を与えることができるようになるコツがあります。
まず逆質問には、面接でアピールしきれなかった自分の強みや意欲、質問の意図を添えると両者の理解が進み、結果として好感度UPにつながります。(例「自分には留学経験もあり海外を視野にいれて仕事をしたいと考えていますが、そのようなチャンスはどうすれば頂けるようになりますか?」)
また、質問に対する答えが「はい・いいえ」で完結してしまうクローズドクエスチョンではなく、5W1Hを使ったオープンクエスチョンを心がけると話を詳しく聞くことができるでしょう。
上手な逆質問ができるようになるためのプロセスを以下に示しました。
(1)まずは気になることを素直に書き出してみる
(2)その中で、Webやパンフレットなどで調べれば分かるような内容やテンプレになるような質問を削る
(3)オープンクエスチョンになっているかを確認する
(4)たくさん質問があり優先順位をつける必要があるなら、中でも気になる質問や、強みや意欲が伝わるような質問を優先して
面接の最中に逆質問を考えるのは大変ですから、逆質問の対策は面接前にノートに書き出すなどして、整理しておくとよいでしょう。
さいごに
面接の最後に「なにか質問はありますか」と面接官に聞かれたら、印象UPにつなげるチャンスです。もし質問があれば、積極的にするべきでしょう。
ただ、逆質問がどうしても思い浮かばなかったときは、わざわざ絞り出す必要もありません。無理をして質問している雰囲気が伝わってしまうことで、印象が悪くなってしまったとしたら、それは非常に残念なことです。
この場合、「説明会や本日の面接で、御社のことを十分に知ることができましたので、質問はございません。」という言葉と、担当の面接官への感謝を忘れず伝えるように心がけましょう。