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現場で働く生の声を聞く絶好のチャンス!
就活を進める上で有効とされるのが、OB・OG訪問です。
OB・OG訪問は、現場で働く人々の考え方に触れることができる絶好の機会であり、企業説明会などでは得られない情報を得ることができます。
しかし、目的があいまいな状態でOB・OG訪問を行うと、時間をかけた割りには大きな成果が得られないこともあるのです。
OB・OG訪問を上手に活用するには、どんな点に気をつければ良いのでしょうか。

現場での業務を中心に質問する
OB・OG訪問においては、現場での業務を中心に質問しましょう。
企業説明会では、多くの場合、企業の事業内容や企業の概要、企業の方針についての説明が行われますが、現場ではどのような業務が行われ、現場で働く人はどのような考えを持ちながら業務を行っているのか、ということについては、触れられる機会が少なくなっています。
そのため、OB・OG訪問においては、現場で働く人の考え方に触れることが大切です。
そして、OB・OG訪問で抑えておきたいことは、単に先輩方の話を聞くのではなく、積極的に質問を行うことです。
単に話を聞くだけの受け身のような姿勢では、先輩方が内容の濃い話をしたとしても、その話の内容が心に響きにくくなってしまうのです。
しかし、質問した上で先輩方の話を聞くと、疑問点を解消したいという気持ちを持つために、より先輩方の話に耳を傾けやすくなり、先輩方の話が印象に残りやすくなります。
就活に対する自分自身の考え方を明確にする
また、就活に対する自分自身の考え方は、あらかじめ明確にしておきましょう。
例えば、先輩方に質問する場合「企業に入社して、新商品の開発にたずさわりたいと考えていますが、新商品の開発において求められることは、どんなことですか?」と質問するとしましょう。
ここで、自分自身の考え方が明確になっていれば、「私は、メンバーとのコミュニケーションを強化することだと考えていますが、○○さんはどうお考えですか?」と質問することができます。
自分自身の考え方をOBやOGに問いかけてみると、先輩方は、「良いところに目を付けたね」と答えるかもしれません。
また、先輩方は「我が社では、積極的な意見の発言も求められるよ」と答えるかもしれません。
自分の意見をOBやOGに問いかけ、先輩方から答えを得ることで、自分の中の疑問が解け、より自分の考えが強化されやすくなります。
面接の事前練習として臨む
そして、OB・OG訪問を面接の事前練習ととらえて臨む心構えも大切です。
誰しも、就活の面接は緊張するものですが、就活の面接を受ける前に、あらかじめOB・OG訪問を行っておくと、本番の面接で緊張しにくくなります。
その理由は、OB・OG訪問において実際に質問したり、実際に話したりすることで、社会人との話し方や接し方が自然と身につきやすくなるためです。
時には、不適切な質問をしたり、敬語の使い方を間違えたりと、ちょっとした失敗をしてしまうかもしれませんが、失敗点については十分に反省すれば、本番の面接では失敗しにくくなることでしょう。
面接が苦手に感じる就活生も、まずは、OBやOGと実際に話をして、場の雰囲気に慣れることが大切です。
OB・OG訪問は、現場の生の声を聞けるだけでなく、就活に関する自分の意志を固める良い機会なので、積極的にOB訪問を活用しましょう。
(画像は写真ACより)