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英語に自信なんてない!英語面接対策はどうすれば?
外資系企業への就職や、海外を舞台に働くことを目指している場合、英語面接が乗り越えるべき大きなハードルのひとつとなることがあります。
ほぼ英語ネイティブで日本語と変わらず扱える、むしろ日本語より得意かも・・・という人ならばさほど問題はありませんが、なんとかスキルとして英語を身につけようと努力してきた、ビジネス英語や英会話も懸命に学んできたという多くの人にとって、ただでさえ緊張する面接を、すべて英語で受けなければならないとなれば、不安や緊張がマックスになるのも当然です。
どうやって対策を行えばいいのか、自分の力では諦めるしかないのかと悩んでいる方もあるかもしれません。
でも大丈夫!英語面接ならではのポイントや特徴を知り、きちんと準備や練習を行えば、過度に恐れる必要はありません。
今回は陥りがちな失敗とともに、実践的な英語面接への対策と心構えをご紹介します。

ひたすら練習&暗記あるのみ!・・・は最大の間違い
英語面接を課すとした場合に、日本の応募者が最も陥りやすいパターンは、想定される問いに対し、事前に例文などをもとにして作成した英文を暗記して臨むというものです。
なんとかしてこの面接をクリアし、そこで働きたいという熱意への努力は分かりますが、あくまで問われているのはその場で考え、伝えようとする姿勢やその内容であって、血の通わない定型文を流暢に話すことではありません。
当たり障りのない話で適当にまとめようとしたり、根拠なく一方的に自分のスキルをアピールしたりするような回答は、全く評価されないのです。
あなたが受けているのは語学のスピーキングテストではなく、仕事の面接であることを忘れてはいけません。
難しい使い慣れない単語を無理に使おうとしないこと、文法に多少の誤りがあっても通じているようであれば伝えたい内容の方を優先し、シンプルに明快な論理で表現していくことが大切です。
コミュニケーション力が高いに越したことはありませんが、あくまで言語はツールです。
流暢な英語で回答したい、しなければという呪縛から逃れて、回答英文の丸暗記という誘惑にからめとられないようにしましょう。
本当にすべき準備は何?
想定問答の丸暗記がダメだからといって、なんの準備もなく挑むのは当然ながら無謀かつ不適切です。
英語面接に限らず、日本語の一般的な面接でもそうであるように、自己の強みと弱み、スキルや経験、価値観、適性、将来に対するビジョンといった点について、相手に的確に伝えられるよう考えをまとめておくことが大事です。
また同様に、面接を受ける企業について、その業界業種研究や業務研究、市場分析、最新動向などの知見を深めておくことも必要でしょう。
こうしたベースになる準備を丁寧に行った上で、それをうまく伝えられるキーフレーズやキーワードを箇条書きして書き出してみるなどし、しっかりと整理した状態で頭に入れておいてください。
鍵になるフレーズやワードがスムーズに出てくれば、その場での質問に対し、自然な自分の表現による回答が余裕をもって行えるようになります。
想定し得ないタイプの質問や少し難しい質問、答えにくいような内容の問いであっても、柔軟に対応しやすくなるでしょう。
なお、外資系企業の英語面接ではしばしば見受けられる、やや答えにくいような本音をつく質問では、基本的に正直な思いを伝えるようにします。
それがマイナスと思えても、嘘をつかず誠実に回答すること、そしてできればそこから裏を返してプラスに捉え、今後こういうふうにしていきたい、自分はこんなふうに考えるといったアピールにつなげていけると理想的です。
意識せず出る単語に注意!マナー対策はしっかりと
初対面の面接官に与える第一印象が大切なのは、面接全般にいえることです。
英語面接でも簡単な挨拶から入りますから、面接機会を与えていただいたことへの感謝など、ある程度フォーマルな挨拶がスマートに行えるようにしておきましょう。
質問に答えている中でも、結論からシンプルに答え、それを論理的に説明するという流れが基本ですが、相手に不快感を与えない丁寧な表現が使えるようにしておくべきです。
日本語ほど大きな変化はありませんが、省略表現は避ける、助動詞をうまく使うなど、英語のオフィシャルな表現に慣れておきましょう。
自己紹介が延々と長引くのは印象の良いものではありません。
出身地や趣味など不要な情報は省き、自分は誰で何ができる人間なのか、どんなポストを望みどういった将来展望を抱いているのか、2~3分以内で伝えるのがベストです。
非ネイティブとして気をつけたいのが、何にでも「I think」を用いてしまうといった、意識せず多用してしまう単語です。
thinkやbelieveはニュアンスが幅広く、消極的な印象を与えたり、断定を避け、意見・判断を曖昧にするなど、ビジネス上望ましくない受け取られ方をされたりしやすいため、むしろそれ以外の表現を用いるよう心がける方が良いでしょう。
sureやconfident、consider、さほど強い確信のないケースでも、supposeを使えるようにしておくことをおすすめします。
面接の終わりには、必ず質疑応答もありますから、ここではぜひ積極性を発揮して、その企業に関することや、今後自分がそこで働くことを想定した質問、現状の課題などを尋ねましょう。
面接が終わったら、きちんと感謝の意を伝える挨拶をして退出します。
フォローアップメールを送ることも一般的ですので、面接後にもらった名刺のメールアドレスへお礼のメールを送りましょう。
いかがでしたか?英語面接ならではの注意点もありますが、基本的には面接全般で気をつけるべきマナー、準備に大きな違いはありません。
焦らず、はきはきと回答すること、難しい表現を無理に使おうとせずシンプルに伝えたい内容をまとめること、これらの点に注意しながら、必要な準備を行って本番に臨んでみてください。
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