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メモを取る行為は好印象でもあるが悪印象にもなる
採用選考過程の面接では、面接担当者から重要な話が出てくることも少なくありません。
採用候補者のなかには、「大切な話なので忘れないように書き留めておこう」とノートに書き留める人もいるでしょう。
相手の話を聞きながら重要事項をメモに取る行為自体は、熱心で真面目な印象ではあります。
一方で、メモを取る行為に集中し、会話に身が入らない、相手と目線を合わせない、メモを取りながら受け答えするなど基本的ビジネスマナーができず、評価を下げる要因にも成り得ます。
それでは、採用候補者が面接中にメモを取る行為は、面接担当者にどのような印象を与えるのでしょうか。
メモ帳の持ち込みは認められている
多くの企業は、面接会場にメモ帳の持ち込みを禁止していません。
メモ帳を持ち込む場合は、スーツのポケットに入るサイズ、ボールペンを選びます。
しかしながら、メモを取ることにより面接に時間が掛かる、会話がおざなりになるといった理由より、メモ帳の使用、メモを取る行為を認めていない企業もあります。
それゆえ、採用候補者は、事前に、メモ帳の持ち込み可否を確認するのが好ましいです。
また、面接開始時には、メモを取る行為について面接担当者に一言断りを入れましょう。
メモを取るのが適したタイミングは面接後半である
面接には、会話の流れがあります。
前半は、自己紹介、志望動機、自己PRなど企業が採用候補者の人となりを知る時間となります。
したがって、採用候補者は、面接担当者の目を見て、想定される基本的質問にしっかりと受け答えすることが重要です。
一方、後半の逆質問では、採用候補者が面接担当者に対して、企業・職種に関する質問を投げ掛け、理解を深める時間となります。
その際、面接担当者は会話の内容が採用候補者にとって重要であると認識しており、会話の内容を書き留めることは理解する姿勢が示され、熱意・意欲があり、熱心である印象を与えます。
面接では意識して会話に注力する
採用選考過程において、面接担当者は、主に採用候補者のビジネスマナー(挨拶、言葉遣い、身だしなみ、立ち振る舞い・態度など)を確認しています。
また、面接では面接担当者と採用候補者がコミュニケーションを図る場であり、メモを取ることが目的ではありません。
採用候補者は、メモを取ることに集中するあまり、ビジネスマナーが疎かになる、質問の受け答えが不十分になるのは本末転倒です。
それゆえ、メモを取る行為は最小限に留めましょう。
(画像はPixabayより)