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自分に合った企業を見つける
就職活動において、自己分析、業界研究、企業研究は非常に重要であり、採用結果に大きく影響します。
自己分析では、「自分が仕事を通してやりたいこと」「自分が興味・関心があるもの」など自分を知り、業界・仕事選びの軸や価値判断基準を明確にします。
企業研究は、企業に対する理解を深める、自分に合った企業を見つけることが目的です。
企業の特徴を理解したうえで、自分と企業の相性を見極め、自己の価値観や将来像に対して合致する企業を見つけます。

会社概要や基本情報を調べて企業の特徴を理解する
企業研究では、企業の公式ホームページ、会社案内のパンフレット、就活サイト、書籍を用いて志望企業を徹底的に調べます。
また、会社説明会、OB・OG訪問では、実際に企業で働く先輩社員の話を生で聞くことができ、個々の知りたい情報が得られます。
まず、企業の全体像は、企業のホームページ、会社案内パンフレットの「会社概要」にて説明されています。
会社概要では、社名、設立年、資本金、売上高、代表取締役、従業員数、事業内容、本社所在地、事業内容、事業拠点、関連会社、株式などが記載されています。
特に、商品・サービスだけでなく、販売促進の現状と将来性、新規事業など事業内容を掘り下げて調べることにより、企業の強みが理解できます。
また、企業方針、コンプライアンス、沿革などの基本情報は、企業理念・精神、企業の歴史に対する理解を深めます。
人事制度、教育制度、休暇・休業制度、福利厚生、勤務条件は、企業の働き方と自分の希望する働き方の適合を判断する材料となります。
企業が求める人物像を正しく理解する
企業研究の目的には、企業に対する理解を深めることに加えて、自分と企業が求める人物像と合致しているのかを見極めることです。
企業の採用情報に記載される「求める人物像」を理解したうえで、自己の将来像(将来の目標、キャリアプラン・ビジョンなど)や価値観、性質・特性(長所・短所など)、能力・スキル、資格、経験、興味・関心の対象に照らし合わせ、適合性を判断します。
数字から企業の成長性を判断する
企業の成長性は、売上高に対する営業利益(利益率)より判断できます。
売上高は業界トップレベルであっても営業利益率は小さく、一方、業界内において中堅の売上高である企業が高い利益率である場合もあります。
また、売上高・営業利益の過去推移、円高・円安における売上・営業利益は、景況・経済動向による影響度を反映しています。
業界内の位置付けを知る
他企業との相違、付加価値など企業独自の特徴、強みを知るには、業界内の位置付けを調べます。
業界の位置付けを把握するには、競合企業、親子関係の企業、取引関係の企業など同業他社との比較が必要不可欠です。
業態(百貨店販売、量販店販売、専門店販売、通信販売など営業形態)、企業規模(資本金、売上高、営業利益など)、対象者(個人消費者、法人など)の視点より、企業が属する業界を客観的に分析します。
企業の特徴、企業の強みを把握することによって、志望動機は具体性、説得力が増します。
(画像はPixabayより)