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中身で勝負!はもちろんだけれど・・・
就職・転職活動の面接では、その人の人となりや意欲、適性、受け答えをみますが、ともに働いていく上で望ましい人物であるか、基本的な身だしなみやマナーもチェックすることになります。
人事採用担当者と応募者というおよそ初対面の人間同士が、実際に顔をつきあわせるのですから、そこで生まれる第一印象は非常に重要であり、全体の結果を左右するものともなりかねません。
個性を消して同じ服、同じ顔をした人形になる必要はありませんが、社会人としてのマナーある振る舞いをみせ、好印象を残すことは大切なことです。
とくにぱっと目につきやすく、全体の雰囲気に影響を与えやすいヘアースタイルは気を配るべき重要ポイントといえます。
髪型でイメージチェンジを図った友人に会ったら、別人のように見えて驚いた、そんな経験に心当たりがある人は多いでしょう。
人となりを知っている友人ですらそうなのですから、初対面ならばなおさらで、その人の印象全体に与えるヘアースタイルの影響がいかに大きいかは想像に難くないでしょう。
そこで今回は、どんな髪型ならば面接を好印象で乗り切れるのか、男女別にポイントを解説していきます。

男女共通・髪色は?
人の印象は顔と髪型でおよそ7割が決定されてしまうともいわれています。
就職・転職活動では、誠実で清潔な印象、常識ある人としての態度が好まれることはいうまでもありません。
そうした観点から考えると、まず髪色については、男女を問わずやはり黒髪が望ましいでしょう。
顔立ちが生まれつき黒髪であろうと思われるものでありながら、あまりに明るい茶系カラーであったり、奇抜なカラーリングが施されたものであったりすると、軽薄な印象や威圧的な雰囲気を感じさせやすいほか、これから仕事に臨まんとする真剣味が欠けているように思われがちです。
もともと地毛がやや明るめの髪色である場合は、無理に真っ黒に染めなければならないというわけではありませんが、TPOを踏まえて接することができる人物であることが間違いなく伝わるよう、あらかじめ履歴書の記入事項の内容に絡め、その髪色が自然なものであることを説明できていると安心です。
なお現時点で明るいカラーリングを施しており、黒髪に戻して面接や説明会に臨みたいという方は、直前に行うと不自然な色になりやすいため、できるだけ早めに余裕をもって染め直しを始めておきましょう。
男性編・すっきり整える!
ここからは男女別にみていきます。
まず男性の場合ですが、清潔感が第一であり、長さとしてはおよそ目と耳に髪がかかっていない状態、襟足も襟にかからない程度に短く整えておくのがよいでしょう。
サイドがやや長めならば耳にかけるようにしてすっきり整え、耳を出す、もみあげが気にならないよう爽やかにカットするといった工夫をします。
前髪も比較的短めの眉上で明るい印象をつくりましょう。
全体に長髪は軽薄で不真面目な感じに受け取られやすく、清潔感にも劣るイメージになります。
ワックスで整える際には、まず根元から濡らしてドライヤーでブロー、寝癖などを直してベースを作ったら、少量を手にとって伸ばし、全体へ馴染ませていくようにしてトップからサイド、襟足と仕上げていきます。
あまり艶の強いワックスや香りのあるものは避け、ビジネスの場にふさわしい、相手に不快感を与えないようなスマートな仕上がりを目指しましょう。
女性編・ショートからミディアム
女性の場合も清潔感を意識すること、明るく爽やかな印象を目指すことは男性の場合と同じです。
前髪は、やはり眉や目にかからない短めが望ましいといえますが、いわゆる“ぱっつん”スタイルではなく、自然に分けながら斜めへ流しておでこや輪郭が一定程度見えるようにするのがよいでしょう。
ピンで留めておくのもOKですが、前から見たときにピンが目立たないよう、ピンの色や位置に注意してください。
ショートスタイルの場合、輪郭を出すことを意識し、サイドで顔に影を作らないようにします。
顔にかかってくる部分は耳にかける、ピンで留めるといった工夫がおすすめです。
肩にかかるかかからないかくらいのミディアムスタイルならば、後ろ髪はまとめなくてもかまいませんが、サイドはやはり耳にかけるなどして、顔全体がすっきり明るく見えるようにしましょう。
女性編・ロングヘアの工夫
ミディアムより長いロングヘアの場合は、お辞儀をした際に髪が垂れてこないよう、真後ろでひとつに束ねたポニーテールとしておくのがおすすめです。
高すぎず低すぎない、自然な位置ですっきりきりっと結んでまとめれば、輪郭が綺麗に見え、清潔で知的な印象も与えやすくなるでしょう。
ハーフアップにするのも女性らしくおすすめですが、セットする際には後れ毛やゆるみを作らず、すっきりまとめるよう注意します。
お辞儀をしたり、話をしたりしている中で、何度も髪の毛を触るような仕草は、マイナスの印象を与えてしまいます。
目立たない黒や濃茶のゴム、ピンを用い、使うワックスやスプレーにも注意して、ビジネスシーンとして過度に華美なものとなることなく、清潔感が出るように仕上げましょう。
いかがでしたか?今回は一般的なケースでのポイントとして解説しましたから、業種業態によってはもっと自由な場合もあるでしょう。
しかしいずれにしても、これから仕事として取り組んでいくのだという真剣な熱意、相手に不快感を与えないマナーとしての清潔さ、場をわきまえた身だしなみが重要であることに変わりはありません。
あまり神経質になる必要はありませんが、面接官や採用担当者になったつもりで鏡を見てチェックし、好印象を与えられる髪型で本番に臨みましょう。
(画像はイメージです)