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増えつつある通年採用
就活生にとって、早い段階から活動を始めておき、よりよい条件で就活を進めることは重要です。
年が明けても就職先が決まっていないと、焦ってしまう人もいることでしょう。
しかし、近年では、年間を通して採用を行う、通年採用という形を取っている企業が増えつつあります。
では、どのような企業が通年採用を行っているのでしょうか?そのメリットについても見ていきましょう。
通年採用とは
通年採用は、名前の通り、年間を通じて採用活動することを言います。
これまでは、春から冬にかけて行われることが多かったものの、近年は通年採用が増え、時期を問わずに就職活動ができるのが利点です。
通年採用は、採用する企業側にも、採用される側にも、それぞれメリットがあります。
企業側のメリット
通年採用は、まとまった時期に採用活動を行うことで効率化を図り、コスト削減できる一括採用とは異なり、年間を通してじっくり採用活動を行う採用方法です。
年間を通してじっくりと採用活動を行うことにより、内定者の辞退や入社後のミスマッチを防げる他、既卒や留学経験のある人など、新卒以外にも優秀な人材を確保できる可能性が広がります。
就活生側のメリット
通年採用は就活生にとってもメリットがあります。
たとえば、採用期間が長いため、じっくりと時間をかけて就活に臨むことができるため、それぞれの企業についてじっくりと対策を練ることができ、内定率が高まります。
また、複数の企業に同時並行でエントリーする必要もないため、内定が決まった企業を辞退する可能性も減ります。
さらに、時間をかけて自分に合った企業を探せるため、入社にあたっての不安や不満も抱きにくい点もメリットと言えるでしょう。
通年採用を行っている企業一覧
このように、通年採用は企業にとっても就活生にとってもメリットの多い採用方法です。
今や、大手やベンチャー企業でも通年採用を取り入れている企業は増えつつあります。以下の企業が、通年採用を取り入れている企業の一例です。
株式会社ファーストリテイリング / 楽天株式会社 / ソフトバンク株式会社 / ヤフー株式会社 / 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA) / リクルートグループ / ネスレ日本株式会社 / アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社 (ADLジャパン) / 株式会社コロプラ / 株式会社メルカリ / ユニリーバ・ジャパン / チームラボ株式会社 / 株式会社サイバーエージェント
※2019年6月時点
通年採用の課題と今後
一括採用の場合、新入社員が入ってくるのは毎年4月だけでしたが、通年採用の場合、入社時期がばらけてしまいます。
そのため、教育を一括で行うことができず、企業側に負担がかかるという課題もあります。
一方、就活生にとっては、通年採用のメリットでもある既卒や第二新卒など、あらゆる人材が一緒の環境で働くため、周りと上手くなじめないなど、人間関係の上でのリスクがあります。
通年採用を実施するためには、教育面での人員不足や新卒と既卒など、人間関係の面でのサポートなど、環境を1つずつ整えていくことが欠かせません。
通年採用は、それまでの一括採用で出会えなかった優秀な人材にも幅広く接触することができます。
通年採用を取り入れる企業は増えつつありますから、どのような企業が通年採用を実施しているのか調べておくことで、就職活動の幅を広げることができます。
時間をかけて企業のことをしっかり調べ、自分に合った会社を探したい人には向いている採用方法と言えるでしょう。
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