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就活コミュ障とは
普段は落ち着きがあり、まともに話すことができるのに、就活の時だけ上手く話すことができない、という人を就活コミュ障と言います。
まともに話せないと言っても、言葉を発することができないわけではなく、本人はきちんと話せた気になっている場合もあります。
では、就活コミュ障の具体例をご紹介しましょう。
まず、面接で必ず聞かれる「志望動機」に対して、答えにならない応答をしてしまうケースです。
なぜ志望したのかを答えればよいだけなのですが、なぜかここで自分の強みをアピールしてしまう人がいます。
自己アピールを絡めて志望動機を伝えることで、本人は成功しているつもりかも知れませんが、面接官からすれば的外れな答えになってしまいます。
誰もが陥りがちなテンプレタイプもありますよ。
テンプレタイプというのは、質問されたことにたいし、就活対策などで身につけたテンプレ通りに答えてしまうというものです。
確かに的確に答えることはできていますが、テンプレ回答は面接官にはすぐにバレてしまいます。
また、自分のやりたいことをアピールしすぎて謙虚さに欠けるケースや、緊張しすぎて上手く話せないというケースもあります。
この他、グループディスカッションやグループワークなどで緊張してしまい、上手く発言できないといったこともあります。

就活コミュ障になる原因は?
では、普段はできていることがなぜ就活の時だけできなくなってしまうのでしょうか。
就活には答えがある、という思い込みが1つの原因です。
就活生は内定を勝ち取るため、数々の面接対策を勉強し、知識を蓄えていきます。
知識が増えていくと、「この通りにやれば大丈夫」という思い込みが生まれ、テンプレ回答や答えになっていない回答をしてしまうのです。
面接というものにはこれといった答えはありません。
たとえどんなに本で面接対策を万全にしたとしても、書かれている知識はヒントであり、絶対的な答えはないということを意識することが大切です。
就活コミュ障にならないためには
では、就活コミュ障を防ぐためにはどうしたらよいのでしょうか?
緊張によって就活コミュ障になる場合もあるので、できる限り面接に慣れておくことが重要です。
そのために有効な方法として、OB訪問を行うことが挙げられます。
家族や友達を使っての面接練習では得られない緊張感がある他、実際の社会人と会話することにより、質問力や質問に対して自分で考える能力が鍛えられるのです。
また、面接の雰囲気を体験できる模擬面接も重要です。
模擬面接を行う場合には、話すスピードや声の大きさだけでなく、相手の目を見て話す練習など、自分が苦手意識を持っているものを把握するのにも役立ちますよ。
そして、失敗しても気持ちを切り替えるということも、就活コミュ障を防ぐためには非常に重要です。
いつまでも面接での失敗を引きずっていると、次の面接も失敗してしまう可能性があります。
失敗を繰り返すことで不安が大きくなり、余計に緊張して就活コミュ障になるリスクが高くなってしまうのです。
もしも失敗しても、反省だけはして、あとは引きずらないようにしましょう。
コミュニケーション力の勘違い
コミュニケーション力は、企業でも重要視されますし、面接対策として、就活生も意識することでしょう。
しかし、企業が求めるコミュニケーション力には、「話す」能力以外に、「聴く」能力も含まれます。
たとえば就職説明会や企業の説明会に出向いた時、話を黙って聞くだけでなく、その内容をただ聞くのではなく、きちんと耳を傾けるという能力です。
それができないと、面接でも相手の質問の意味を取り違えたり、的確な回答ができなかったりするので、面接対策にコミュニケーション能力を鍛えるなら、話すだけでなく聴く力も鍛えましょう。
(画像はPixabayより)