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ベンチャー企業を目指す新卒が増加
以前ならば、就職先にまず名を連ねるのは大手企業ばかりでしたが、今はその流れが少しずつ変わってきているようです。

新卒の中には、小規模でも仕事の自由度が高く、やりがいを感じられるベンチャー企業を志望する動きもあります。
では、ベンチャー企業を就職先として選ぶメリット・デメリットは一体何でしょうか?
ベンチャー企業とは
ベンチャー企業というのは、これまでにない技術や知識を活かし、大企業ではできないような新規事業を行う企業です。
ベンチャー企業は、一般的に次のような4種類に分類されることがあります。
まず、創業して間もなく、従業員数が10名以下で、売り上げが1億から3億と言う小規模な企業をスタートアップ・アーリーステージと言います。
2番目は、軌道に乗り始めた段階になると、従業員数が10名から30名に増え、売り上げも2億から5億程度の段階です。
3番目に、従業員数が30名から100名になり、売り上げも5億から30億になると、上場予備軍・成長企業とも呼ばれます。
最後に、従業員数が400名を超え、売り上げも50億から2000億になると、上場企業と同規模となります。
自分が目指す企業が、4つのうちのどの段階にあるのかを見極めることも重要なポイントです。
ベンチャー企業のメリット
ベンチャー企業のメリットは、まだ成長過程で、会社の規模が大きくないことや、あらゆる面で試行錯誤をしながら会社が育っていく点です。
大企業のように大きな実績があるわけではなく、知名度も高くない分、これまで誰もやってこなかったような、新しい事業に取り組むことが可能です。
また、働いている人数も大手企業と比べると、少ない場合が多いので、1人1人に振られる仕事の幅が広く、自分1人で仕事を動かしている感覚を味わうこともできます。
意見も通しやすく、思い立ったらすぐ行動に移せることが期待できることもあります。
さらに、大企業のように、1つの思いを実現させるまでに多くの手間や時間がかかるということはありません。
何より、社員同士の距離が近いことも特徴でありメリットの1つです。
立場を超えて意見交換しやすく、社長との距離も近いため、自分の思いが会社のトップに届きやすいと感じる人もいるようです。
そして、上司に気に入られれば、キャリアが浅くても昇進したり、若くして役員になったりする可能性もあります。
仕事の一部を担うのではなく、自分が責任を持って、仕事の初めから最後まで請け負えるという感覚が、大きなやりがいにつながることもあるようです。
ベンチャー企業のデメリット
一方でベンチャー企業のデメリットは、企業が小規模で成長過程であるが故の不安定さと言えます。
企業にもよりますが、福利厚生が十分に整っていなかったり、倒産したりするリスクが高いケースも中にはあります。
また、従業員数が10名から30名程度の、小規模の場合には、1人に任される仕事の量が多く、やりがいがある反面、心身の負担が大きくなる場合もあると言えます。
そして、社長や社員同士の距離が近いことは、デメリットにもなり得ます。
例えば、社長と価値観が合わなかったり、意見の隔たりがあったりした場合、大企業であれば直接顔を合わせることも少ないですからよいですが、ベンチャー企業の場合には居心地の悪さに直結しかねません。
また、1人で多くの仕事を抱えることも多く、責任が重くなるため、仕事に追われる可能性も出てきます。
自分に合っているかどうか
ベンチャー企業にはメリットやデメリットはあります。
大企業にしようかベンチャー企業にしようか迷っている場合、デメリットを受け入れることができるかどうかというのは、1つの判断材料です。
また、ベンチャー企業を選ぶ際には、働き方や企業としての特徴をよく調べ、その企業やそこでの働き方が自分に合っているかどうか、しっかり考えた上で決めることが大切です。
(画像はPixabayより)