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新卒がベンチャー企業を選ぶ時のポイントは?
新卒で就職活動を行うとなれば、希望するのは安定した大企業、というイメージが強いですが、最近では新卒でベンチャー企業を目指す人も増えているようです。
ベンチャー企業とは、新しく革新的な知識や技術を生かして、これまで大企業が行ってきたビジネスとは異なる、創造的な事業に取り組む企業だと理解されています。
中には、会社としての自由度や今後の成長を目指してベンチャー企業を希望する人もいるようです。
自由度が高く、成長が見込めるベンチャー企業への就職を望む場合には、どのような視点で会社選びをすればよいのでしょうか?
この項目では、新卒がベンチャー企業を選ぶ際に、チェックしておきたい5項目を紹介します。

1.ベンチャー企業の「今の段階」を知る
ベンチャー企業と一口に言っても、その段階は大きく4つに分けられます。
スタートアップ・アーリーステージは、目安として従業員数が10人程度、売り上げが1億から3億程度と言われています。
企業がもう少し成長し軌道に乗り始めた段階では、従業員数が10名から30名で、売り上げも2億から5億程度にまで増えます。
上場予備軍・成長企業という段階になると、従業員数は30名から100名で、売り上げは5億から30億程度にまで増大します。
そして、上場企業と同等の売り上げを誇るようになると、従業員数は400名を超え、50億から2000億程度という売り上げ規模にまで成長するのです。
入社を決める時には、どの段階の企業なのかを知っておくことが重要です。
2.表彰制度をチェック
有望なベンチャー企業を探す方法の1つに、表彰をチェックするという方法があります。
最も有名な表彰は、経済産業省の「日本ベンチャー大賞」です。
ほかにも、中小企業庁の「はばたく中小企業300社」、東京都の「東京都ベンチャー技術大賞」など、様々なものがあります。
公的機関や大企業、団体などが評価していることを確認し、どのような取り組みが評価されたのかを確認することは、成長する企業を判断する材料になるでしょう。
3.補助金を受けているかどうかをチェック
中小企業庁などには、表彰制度以外に、有望なベンチャー企業に補助金を出す施策などもあります。
採択された企業の情報は各都道府県庁で公表されているため、こまめにチェックすることで有望なベンチャー企業を、ある程度絞り込むことができます。
4.ベンチャーキャピタルの動向をチェック
ベンチャーキャピタルとは、ハイリターンを期待して、よく知られてはいないけれども有望な企業に投資する投資会社です。
もちろん、投資されているからと言って必ずしも有望企業とは言い入れませんが、投資のプロが有望だと見込んでいるという点で、参考にはなるでしょう。
5.ベンチャー企業のメリットとデメリットを知る
ベンチャー企業の特徴は、企業としての規模が小さく、成長過程であることから、任される仕事の範囲が広い点にあります。
スタートアップ・アーリーステージや軌道に乗り始めた段階の企業であれば、従業員数も少なく、実績もまだあまりないため、意思決定は早いと言えるでしょう。
トライアンドエラーを繰り返して成長していけるため、やりがいがあります。
ただし、これらは裏を返せば、企業として不安定であるとも言えます。
福利厚生も、企業の規模によっては整っていないこともあるでしょうし、少ない人数で回していれば、残業も多くなります。
また、1人が受け持つ仕事の範囲が広いと言うことは、それだけ責任が重いということにもつながります。
なお、ここで紹介したメリットとデメリットは、あくまで一般的に言われていることです。
最終的には、そのようなメリットやデメリットが選んだ会社に当てはまるのか、個別に調べていく必要があることも留意しましょう。
自分の価値観に合った会社選びを
ベンチャー企業はできたての会社で、不安定な要素もありますが、その分、出世や、大企業では得られない達成感、やりがいなどを感じながら働くことも期待できます。
やりがいや自由さを求めて、新卒から注目されていることも事実です。
ベンチャー企業に強いエージェントやサイトもありますから、自分の目的に合ったものを探して活用するのも方法の1つです。
ベンチャー企業を選ぶ時には、入社を希望する会社の状態についてもしっかりと把握しておくのと同時に、自分が働くことを通して達成したいものがどのようなものなのか、具体的に考えておくことも大切です。
(画像はPixabayより)