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説得力のある志望動機の伝え方とは?
志望動機は面接で必ずといってよいほど、よく聞かれる質問です。

志望動機で悩む原因の1つに、志望動機を論理立てて伝える方法が見つかっていないというものがあります。
そこで今回は、説得力のある志望動機を伝えるのにも効果がある「ロジカルシンキング」という考え方をご紹介します。
ロジカルシンキングで具体的に志望動機を考える
ロジカルシンキングの方法はいろいろありますが、ここでは、結論を述べ、次にその理由と根拠となるデータを挙げて考える方法を説明します。
この方法は、先に結論を述べ、次にその理由と根拠となるデータを挙げて考えるというものです。
結論を表す英単語「Conclusion」、理由を表す英単語「Reason」、根拠となるデータを表す英単語「Fact」の頭文字をとってCRFによる話法と呼んでいます。
CRFによる話法を用いると、面接官は最後まで話を聞かなくても、結論がわかるので、簡潔で理解しやすい志望動機となります。
【ステップ1・2】企業を選ぶ基準を明確にする
結論を考えるために、次の2つの事柄を明確にしましょう。
1つ目は、自分が就職したい企業とはどのような企業なのかを明らかにすることです。
2つ目は、応募先の企業ならではの魅力を見つけることです。
ここで例え話ですが、これからあなたは友人と都内に和食を食べに行くことになりました。
和食が食べたいのであれば、和食のお店を探しますよね。
さらに、友人が予算は1人3,000円以内、和食の中でもちゃんこ鍋を食べたいという希望をあなたに伝えたとします。
しかし3,000円位内でちゃんこ鍋が食べられるお店は、都内には何軒もあります。
たくさんあるお店の中で、「このお店に行こう」と、友人を説得するためには、選んだお店の魅力を伝える必要があります。
志望動機にも、この考え方を当てはめられるのではないでしょうか。
つまり、自分が希望する仕事について考え、希望が実現する会社をピックアップし、その中でもさらに魅力的な会社を志望するという考え方です。
就職先を決めるためには自分が働きたいと思う企業を選ぶ上での判断基準を明確にする必要があります。
そのためにも、「自分が就職したい企業がどのような企業なのか」「応募する企業の魅力が何なのか」をはっきりとさせておくのが大切なのです。
【ステップ3】希望する仕事はどのような仕事か=結論
企業を選ぶ基準を明確にするためには、自分が応募先の会社でどのように働きたいのか、働く目的を考えます。
この部分が、志望動機を問われたときに、最初に伝えるべき結論です。
そこから、なぜその結論に至ったのか、その理由を考えます。
このときに、自分がこれまで体験したことを振り返り、体験したエピソードと理由を関連付けて説明しようとすると、理由を具体的に伝えられますし、説得力が上がります。
【ステップ4】その会社だけの魅力を探そう
最後に根拠となる証拠やデータ(Fact)を参考に、応募する会社にしかない魅力を挙げましょう。
その会社ならではの魅力は、会社のウェブサイトや会社四季報などを読んで情報を収集すると見つかるはずです。
同業他社の数ある中で、その会社にしかない魅力を伝え、だからこの会社を選んだことを伝えるのです。
その会社だけの魅力や、同業他社との違いを伝えて「この会社でなければダメなんだ」と強調することで、面接官に「会社のことをよく調べているやる気のある人材」であることをアピールできるメリットがあります。
やる気と論理的に考えるスキルをアピール
このように結論、理由、その会社でなければならない魅力という順番でロジカルに考えていくと、面接官に志望動機をわかりやすくアピールできます。
ロジカルシンキングの手法を使って考えると、志望動機を論理的に、筋道を立てて考えられるようになります。
そして、志望動機がわかりやすく伝わるため、面接官への説得力が高まります。
同時に、ものごとを論理的に考えるスキルがあることも印象づけられますから、面接で有利になります。
ぜひ、ロジカルシンキングのフレームワークを使って、志望動機を考えてみてください。
(画像はPixabayより)