企業を選ぶなら、人気ある業界も捨てがたい!
就活生が就活を進める上で悩みがちなのが、「どの企業を志望するか」ということではないでしょうか。
企業選びの基準としては、自分のスキルが活かせる企業、安定的な企業、給料が良い企業などがありますが、人気の業界を選ぶ方法もあります。
新卒者の立場から見ると、どの業界が人気なのでしょうか。
逆に、新卒者から見て不人気の業界はどの業界なのでしょうか。
就活する際の企業選びにおいて参考にしてみませんか。
就活生にとって人気の業界は?
新卒者にとっての人気業界を参考にするために、「マイナビ2018就職企業ランキング」の「文系総合ランキング」と「理系総合ランキング」を参照します。
参照元:マイナビ2018就職企業ランキング
文系総合ランキング
https://job.mynavi.jp/
理系総合ランキング
https://job.mynavi.jp/
文系で上位の業種としては、空運業、旅行業、金融業があります。
また、理系で上位の業種としては、電気機器、食品、自動車などのメーカー各社がランクインしていることから、製造業が人気と言えます。
これらの業界が人気の理由としては、他の業種と比べて給与が高いこと、安定性が感じられることなどがあります。
特に、給与の高さと安定性の両方を持ち合わせる「金融業」は、大手銀行を中心として上位にランクインしています。
このことから、全体的に安定感のある業種が新卒者にとって人気となっていますが、それ以外の理由で上位にランクインしているのが、旅行業です。
旅行業においては、サービスレベルの高さや英語の能力が求めらますが、それでも人気が高い理由としては、旅自体が楽しく、楽しさを活かした仕事を行いたいということがあげられます。
このことから、就活生は、安定性を求めるだけではなく、好きな仕事ができることを条件としている様子がうかがえます。
就活生にとって不人気の業界は?
逆に、就活生にとって不人気の業界としてあげられるのは、建設業、宿泊・飲食サービス業があります。
これらの業界が不人気な理由としては、残業時間が長いことがあげられます。
建設業界は、オリンピック前の建設需要に人手不足の状況が加わっており、週休2日がなかなか取れず、週休1日が一般化している状況です。
また、宿泊・飲食サービス業はサービス残業が慢性化している傾向にあります。
ネットリサーチの「ディムスドライブ」が2017年4月に実施した調査によると、宿泊・飲食サービス業に従事する人のサービス残業実施率は50%に達しています。
参照元:ディムスドライブ 「長時間労働」に関するアンケート
http://www.dims.ne.jp/
就活生は、できることなら残業の少ない業界が良いと考える傾向がありますが、上記の業界は、就活生の考え方とは逆行している状況です。
中でも、宿泊・飲食サービス業は他の業界と比較すると給料が低い傾向が見られます。
国税庁が発表した「民間給与実態統計調査結果」、統計表の2-4「業種別給与所得者数・平均給与」の平成27年における平均給与額データを参照すると、全業種の年間平均給与額は361万2000円であるのに対し、宿泊・飲食サービス業は、166万4000円となっています。
参照元:国税庁 民間給与実態統計調査結果
https://www.nta.go.jp/
長時間労働で給料が低ければ、敬遠してしまうのは自然の流れと言えるでしょう。
就活生にとって、人気の高い業界、そして不人気の業界について見てきましたが、企業では、自分の能力を活かすことが大切です。
多くの就活生にとって人気の高い企業よりも、自分にとって魅力が感じられる企業を選ぶことが大切なのではないでしょうか。