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異業種への転職
転職活動を行う人の中には、全く別の職業に就きたいと希望する人もいます。
しかし、これまでのキャリアを捨て、全く違う異業種で働くためには、それなりのリスクもあります。
では、異業種へ転職するリスクとは一体何でしょうか。

仕事のやり方の違い
たとえば、日常的な連絡ツールがメールやチャットだったところから、転職後には口頭での連絡がメインになることがあります。
また、電子媒体メインから紙媒体メインへの切り替えも慣れるまでは大変です。
便利な道具を使わずに仕事をすることをもどかしく感じることもあります。
逆に便利な道具を使うようになって覚えるのが大変というケースもありますが、いずれにせよ、慣れるまでは抵抗や不安もあるでしょう。
また、個人で仕事していたのがチームで仕事をするようになるなど、周りの人との付き合い方も変わることがあります。
特に、女性は家庭があったり、女性特有の悩みなどもあったりするので、環境の変化によってストレスを強く感じることもあります。
事前に会社の雰囲気を把握しておくことは、転職を成功させる上で非常に大きなポイントだと言えるでしょう。
異業種でも転職しやすいタイプ
異業種と聞くと、これまでやってきたことをすべて捨て、ゼロから始めるイメージがあるかもしれません。
しかし、業種が違っても職種が同じものを選べば、意外とこれまでの経験を活かすことはできるものです。
職種とは仕事の種類のことです。
たとえば、営業職から営業職、事務職から事務職というように、業種が変わっても、職種が同じものを選べば、業種が異なっていたとしても、これまでの経験をアピールしやすくなります。
異業種へ転職する時のポイント
異業種への転職を行う場合には、転職活動でどのようなことを訴えていけばよいのでしょうか?
まず、現職と転職先の業種との接点を具体的に伝えることが大切です。
たとえば、業種が全く違ったとしても、「顧客の生活を快適なものにできる点では同じ」、「自らの営業力で商品を売るという点では同じ」というように、採用する側にこれまでの仕事との共通点を具体的に伝えます。
さらに、自分が築き上げてきたキャリアが、転職先にどのように役立つかを考え、アピールすることも大切です。
これまでの仕事で、どのようなキャリアを積み、それによって転職先の業界で役立つ、どのような力を身につけてきたのか、自分なりに整理し、具体的に伝えられるようにしましょう。
転職しやすい企業とは
異業種へ転職するには、同業種への転職よりも難しく、より入念な準備が必要となります。
しかし、企業によっては異業種への転職でも受け入れてもらいやすいところもあります。
たとえば業績が急成長を遂げている成長企業では、比較的転職者の出身業界について寛容である傾向が見られます。
また、新規事業に取り組んでいる企業も狙い目と言えます。
未経験歓迎という条件を挙げている企業もありますから、求人情報を新規事業に絞って探したり、ビジネス雑誌などで情報収集を行い、急成長企業を探したりするのも方法の1つと言えます。
DODA転職支援サービスの調査(2014年3月から8月までの利用者5000人あまりを対象)によれば、商社や流通業界では実に83.3%、サービス業界では74.8%、メディア業界では68%もの人が異業種へ転職しているそうです。
つまり、業界によっても転職しやすさが違うということですね。
異業種へ転職を考えているなら、自分のキャリアをしっかりと見つめ直し、異業種でも活かせる強みを整理すること、同職種なら比較的転職のハードルは低いこと、業界や企業によっても転職のしやすさが異なる、ということに目を向けることが異業種転職を成功させるカギです。
企業研究をしっかり行い、準備万端で望みましょう。
(画像はPixabayより)