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就活中の不安の種になる「都市伝説」
現在は、多くの会社で人手不足の状況が続いています。
このことから、就活生にとっては就職が有利な状況となっていますが、実際に就職できるかどうかは、最終面接の結果次第となることもあり、就活中の不安は絶えないものです。
そのようなこともあり、就活中には、面接に関するさまざまな都市伝説が飛び交います。
面接に関する都市伝説は本当なのでしょうか。

顔採用って、本当に行われている?
面接の都市伝説として広く知られているのが顔採用です。
顔採用とは、面接における就活生の発言を重視するのではなく、就活生の顔で採用するかどうかを決めるものです。
実際に、顔採用は行われているのでしょうか。
日用品などの製造メーカー、株式会社ライオンが運営するメディア「Lidea」は、2017年4月に、全国の企業採用担当者100人に対し、就活の面接時の印象に関する調査結果を発表しました。
参照元:Lidea
https://lidea.today/articles/997
それによると、第一印象が大切との回答は97%に上り、第一印象で気になる点は、1位が姿勢、2位が顔との結果となりました。
さらに、顔の部分で最も注目している点は目であるとの結果となりました。
面接においては、必ずしも顔だけで判断しているとは限りませんが、面接への心構えは顔に表れやすくなります。
もし、自分の顔に自信がないとしても、面接に一生懸命取り組むことが大切です。
一生懸命面接に取り組む姿勢は表情に表れ、面接官に良い印象を与えることでしょう。
履歴書は手書きが基本って、本当?
また、面接での都市伝説の中に、履歴書は手書きで書くということがあります。
最近では、パソコンで履歴書を作成することが多くなりましたが、履歴書は、手書きで書かないと不利になってしまうのでしょうか。
ライフネット生命が2013年に行った「新卒採用関係者の意識調査」によると、「手書きの方が有利」と回答した採用関係者が28.7%だったのに対し、パソコンの方が有利と回答したのはたった3%でした(ライフネット生命調べ)。
7割近くが「どちらでも差がない」としていますが、手書きで作成をした方が無難だと言えます。
また、面接官が、履歴書の文字から読み取るのは、文字が上手いか下手がではなく、文字を丁寧に書いているかどうか、ということです。
仮に、文字が下手な人であったとしても、文字を書くときの基本が押さえられていれば、面接官は、就活生の真摯な姿勢を読み取ることができます。
字を書くことが苦手であったとしても、丁寧に書くことを心がけましょう。
内定辞退でとんでもない目に遭うことも?
企業の多くは、人手不足の状況が続いていることもあり、就活生の中には、複数の企業から内定を貰える場合があります。
その場合、企業に内定辞退の連絡を行わなければなりませんが、内定を辞退しようとすると、土下座をさせられるといったことを噂で聞いたことがあると思います。
しかしそのようなことはほぼないでしょう。
このような噂は一人の採用コストに多額の費用が掛かることから、企業側として辞退されたら困るため、広がったのかもしれませんね。
内定について法的に見ていくと、内定とは、「始期付き・解約権留保付き労働契約」という形の労働契約です。
つまり、この労働契約においては、入社時期が決まっていること、また、会社側が、応募者が会社にふさわしくないと判断した場合、内定取り消しが可能となりますが、労働契約であることには変わりないものとしています。
民法627条1項により、労働者は、2週間の予告期間をおくことで、労働契約の解約が可能となることから、内定辞退を告げることは、法律上、差し支えないこととなります。
ただし、内定辞退を決めた時点で、会社に早めに告げることが基本となります。
就活生は、これから社会人となる立場なのですから、社会人として押さえておくべき基本は押さえておきましょう。
(画像は写真ACより)