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面接は本番よりも準備が大切
面接当日というのは、誰であっても緊張するものですし、本番が1番大切だと考える人も多いでしょう。
しかし、本番で十二分に魅力をアピールするためには、事前の準備が欠かせません。
面接を成功に導く鍵は、準備にこそあるのです。
では、本番に必要な準備を1つずつチェックしていきましょう。

職務経歴書・履歴書の読み返し
面接当日に渡す職務経歴書や履歴書は、書いた時だけ目を通しても意味がありません。
前日にもきちんと読み返し、内容を確認しましょう。
職務経歴書や履歴書は、あなたを端的に表すものですし、事前に提出している場合にはなおさら、面接官はそれらの書面を見て、ある程度あなたという人物を想定しています。
職務経歴書・履歴書に書いた内容と、当日あなたが話す内容があまりにかけ離れていると、面接は当惑するだけでなく、不信感を抱かせることにもつながります。
面接当日に話す内容に説得力を持たせ、十分に魅力的な人材だと思ってもらうためには、きちんと書面を読み返し、内容を頭に入れておくことが欠かせません。
志望した企業や業界に関する時事ニュースなど、情報収集をしておく
企業を絞り込む時点で、しっかりと情報収集をすることはもちろんですが、面接前日も抜かりなく行いましょう。
ニュースは日々生まれていますし、世の中はめまぐるしく動いています。
面接当日になって、志望企業に関する直近の情報が抜けていると、企業に対する熱意が足りない、関心がないなどと判断されてしまうかも知れません。
特に、企業のホームページにはあらゆる情報が載っています。
企業のことを知るには最も適した情報源と言えるでしょう。
志望企業が何に取り組み、どんな実績があるのか。
直近はどんな動きをしているのかなど、表面だけの浅い知識ではなく深く知ることで、他の応募者との差をつけることができますよ。
また、ホームページを見れば分かるような、企業の資本金や社長の氏名、業務内容や経営方針、売上高や社員数などの基本情報はきちんと頭に入れておきましょう。
当日、面接官から企業について質問されて答えられなかったら大惨事です。
また、普段からこまめにチェックしておくことで、自然な会話も生まれます。
思わぬところで採用のチャンスを掴めるかも知れませんよ。
逆質問を準備しておく
面接の落とし穴の1つに、逆質問があります。
逆質問については、面接対策などでも多く取り上げられているでしょうし、応募者もしっかり研究していることでしょうから、手抜かりは命取りです。
また、すでに決めている場合でも、その場に応じて臨機応変に対応できると高評価を得やすいでしょう。
前項でもお伝えしましたが、企業の情報をこまめにチェックすることで、臨機応変な対応がしやすくなります。
また、効果的な逆質問は企業によって傾向が変わります。
入念にチェックし、それぞれの企業に合った逆質問を用意しておくのがコツです。
面接本番におすすめな逆質問
面接で聞くとよい、おすすめな逆質問を3つ紹介しましょう。
1つ目は【御社は新入社員の配属をどのようにして決めていますか?】というもの。
ポイントは、採用ページや会社説明会などではなかなか得にくい情報という点です。
ホームページや説明会など、誰でも簡単に知ることのできる情報でない分、会社選びには重要なポイントと言えます。
しっかりと情報を引き出しておきましょう。
もちろん、質問する前に、事前に企業側から説明されていることは除きましょう。
心証が悪くなります。
2つ目は【御社で活躍するために必要な資質は何ですか?】ということです。
つまり、自分はこの会社で役に立ちたいのだ、という自己アピールをするための質問ですね。
単純に役に立ちたいと言えうだけでは薄っぺらいので、改善策を聞くことで、より熱意に積極性と具体性を持たせます。
また、最終面接でなく、一次や二次面接など、早い段階でこの質問をしておけば、企業の方針に合わせてアピールポイントを変えていくこともできますよ。
質問も、タイミングを考えて行うと効率的です。
3つ目は【一番やりがいを感じた仕事でのエピソードを教えてください】です。
面接官も現場で働くスタッフの一員ですから、生の声を聞くことは貴重な機会ですよね。
判断材料としては良質です。
また、相手が明瞭に答えることができるのか否かで、会社の雰囲気を感じ取ることもできます。
もしも濁すようであれば、社内環境か、その人のモチベーションに何か問題を抱えている可能性があります。
逆質問を活用する
逆質問は、面接を通して、本当に志望企業に入りたいのか判断する大切なものです。
一方的に評価されるだけの受け身体制ではなく、積極的に企業に向き合っていきましょう。
逆質問は、一般的に2~3個くらい用意しておくとよいですが、調べれば分かることや、事業内容にあまり関係のないこと、福利厚生などは、給料などの処遇によって決めていると思われ、心証が悪くなる可能性があるため避けた方がよいでしょう。
また、受け身な質問も、やる気のなさや甘えと捉えられてしまうため外した方が無難です。
逆質問でかえって印象を悪くしないことが鉄則ですよ。
話し方のリハーサル
どんなに面接で素晴らしいことを言っていても、相手に伝わらなくては意味がありません。
面接では、第一印象が非常に大切です。
目を合わせずにいたり、小声でぼそぼそ話していたりすると、「やる気がない」「一緒に働きたくない」とマイナスの印象を抱かれてしまいます。
事前にしっかりと発声練習をすることで、当日の緊張をほぐし、より自分の魅力を伝えやすくなりますよ。
話す内容を紙に書いて声に出す
紙に書き出す場合は、箇条書きでなく話し言葉で書きます。
口にするままに書くことで、実際に声にしてみたら不自然な点が見つかるかも知れません。
また、声に出すことで発声練習ができ、本番で噛んだり緊張したりするリスクを低くできます。
声に出して話す時は、向かいに面接官がいることを想定して行いましょう。
本番と同じ環境で行うことで、よい練習になります。
きちんと面接官に届くよう意識して、10回ほど読む練習をしましょう。
声に出すことで話す速度もゆっくりになり、より聞き取りやすくなります。
緊張すると早口になりやすいので、この練習は早口防止にも役立ちますよ。
慣れてきたら家族や友達などに手伝ってもらい、ローププレイをしてみましょう。
その様子を動画に撮ることで、改善点が客観的に分かります。
誰も空いていない場合には自撮りでも効果的です。
客観的に見てみると、自分で思っていた以上にできていなかったり、早口になっていたりするので、本番までにきちんと修正しておきましょう。
特に、表情や目線は大切です。
自信なさそうにうつむいて話していたり、きょろきょろしたりしているなど、挙動不審になっていませんか?
もしもカメラの方をきちんと向けていなかったら、面接官を見ていないということです。
目線をしっかりと向け、声を張って堂々と話す練習をしましょう。
情報収集や話し方、履歴書などの内容確認が済んだら、体調管理にも気を配りましょう。何より健康が大切です。
身だしなみ
また、当日着ていく服や靴、鞄なども手入れをし、清潔に保てているか確認します。
爪が伸びていれば切り、髪もカットしたり染め直したりするなど、清潔感ある身だしなみを整えましょう。
面接はぶっつけ本番では成功しません。
せっかく受けるなら、きちんと事前準備をして、自分の持てる魅力を存分に発揮しましょう。