グループディスカッションとは
グループディスカッションにおいて、採用候補者は少人数のグループに割り振られ、与えられたテーマに関する議論を求められます。
採用担当者は、グループディスカッションを通して、各採用候補者のコミュニケーション能力(論理性、積極性、協調性、リーダーシップ)を評価します。

グループディスカッションの進め方
グループディスカッションは、自己紹介から開始しましょう。
個々のグループメンバーが名前や所属など名乗り、簡単な自己紹介を行います。
また、議論を始める前にグループ内の役割を決めることにより、議論が円滑に進行できます。
役割として、リーダー(議長・司会)、タイムキーパー、書記、発表者が挙げられます。
リーダーは、円滑な議論進行に努めます。
状況に応じて、個々のグループメンバーに意見を求め、議論の結論をまとめるように心掛けます。
タイムキーパーは、リーダーの補佐役です。
与えられた時間内に結論を出す為に時間を計るだけでなく、時間配分(個々が考える時間、議論する時間、結論を出す時間)を決めて、効率的な議論展開を促します。
タイムキーパーも司会進行役であるといえます。
書記は、議論を通して要点を整理し、結論を記します。
適宜、書き留めた内容をグループ内にて共有し、認識を刷り合わせ、円滑な議論展開を促します。
発表者は、グループにおける議論結果を発表します。
グループ内にて役割を決めることにより、効率的、円滑に議論は進行でき、グループの生産性・協調性は高まります。
また、グループ内の役割を通して、採用候補者は個々のコミュニケーション能力を表現でき、採用担当者に対する個のアピール手段になるでしょう。
グループディスカッションにおける評価
グループディスカッションでは、グループにおけるコミュニケーションが選考結果を左右するといわれます。
特に、グループの生産性や協調性は重視な選考基準となります。
その為、過剰な発言、無発言は避けてください。
発言が多い場合、他者の発言を遮り、議論の進行を妨げ、グループの雰囲気を悪くする要因に成り得ます。
他者の発言を遮る行為は、傾聴スキル不足と評価されます。
過剰な積極性のアピールは控え、周囲の意見に耳を傾けることが求められます。
他者の意見を聞く際、発言者に身体を向け、熱心に聞きます。
傾聴の姿勢として、相槌などのボディランゲージ、笑顔などの表情は効果的です。
一方、発言が全くない場合、採用担当者は評価できません。
採用候補者は、否定的意見に臆せず、周囲の発言に萎縮せず、自分の意見を述べるようにしましょう。
グループ内にクラッシャーがいる場合、議論の流れは乱され、展開できません。
乱れた流れを打ち切るには、テーマを確認・提示する、各グループメンバーに対して意見を求めるように指揮を執るメンバーの存在が必要不可欠です。
(画像はPixabayより)