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未来に期待して採用する新卒採用
学校を卒業予定の学生を採用する新規学卒者採用、略して新卒採用は就職面でかなり優遇されていることは周知の事実です。
新卒採用はこれまで社会人経験のない学生を採用し、会社で一人前に育て上げていきます。
「きっと我が社に貢献してくれるはず」という期待をかけて採用されるのです。
新卒採用以外の採用を中途採用と呼ぶのですが、この中途採用は新卒採用とは選ばれる基準が少し異なります。
せっかく就職できた会社でも、実際に勤めてみたら思っていた感じと違うこともあるでしょうし、「このままこの仕事を続けられるだろうか」という不安を感じることもあるでしょう。
そんな時、転職という文字が頭に浮かぶかもしれません。
しかし、先ほども述べたように、新卒採用と中途採用では求められるものが異なるため採用基準も異なるのです。
転職活動をする前に、どのような人が中途採用で求められているのか知っておくほうが賢明です。
今回は中途採用者に求められるものをピックアップしてみましょう。

最も求められているのは即戦力!
まず、会社はどのような時に中途採用をするのか考えてみます。
多くの場合、プロジェクトやポジションに欠員ができた、新しいプロジェクトを立ち上げたいけれど適任者が社内にいない時などに中途採用者を募集します。
そのため、最も求められている能力は即戦力です。
そのポジションに入ってすぐに働けるか、そのプロジェクトをすぐに稼働させることができるかが求められているのです。
柔軟性も大切
「即戦力が求められている」ということだけで頭がいっぱいになると思わぬハードルにつまずくかもしれません。
これまでやってきたことが活かせる会社に再就職した人に多いのが、これまでのやり方を押しつけることです。
その会社にはその会社のやり方というものが存在するものです。
しかし、即戦力になろうとするあまり、前の会社でのやり方を押し通そうとする人がいます。
「郷に入っては郷に従え」という言葉があるように、再就職したのであればその会社のやり方になじむ必要があります。
つまり、柔軟性が大切なのです。
人間性も求められている
新卒で就職した会社を3年以内に辞めて再就職をする人を第二新卒者と呼びます。
実はこの第二新卒者はかなり多いことが知られています。
第二新卒者ではビジネスマナーは身についていることが多いですが、スキルと言えるほどのものは身についていないケースがほとんどです。
そのため、即戦力になるかと問われるとならないと言わざるを得ないでしょう。
では、第二新卒者は中途採用されないのかと言えばそうでもありません。
第二新卒者はビジネスマナー程度までは身についているため、そこから教える必要はありません。
また、若さがあるということはそれだけ伸び代が大きいという捉え方もできますね。
そのため、第二新卒者では即戦力よりも人間性が求められます。
人間性と言うと漠然としたイメージですが、細かく言うとバイタリティやコミュニケーション能力などです。
仕事に対する熱意があり、周囲と円滑なコミュニケーションを取ることができれば即戦力でなくても必要な人材になり得ます。
社風に合っているかも見られている
社風はその会社によって異なります。
国内系と外資系の差だけでなく、国内系の企業でも全く同じ社風の企業は存在しないでしょう。
応募する側も採用する側も条件やスキルなどに目が行きがちですが、社風に合うか否かはかなり重要なポイントです。
いかがでしょうか。
中途採用者に求められるものは、このように新卒者に求められるものと異なります。
それを頭に入れて転職活動をスタートさせたいですね。
(画像は写真ACより)