面接で出題される「フェルミ推定」 役立つ数値や対策法は?

難しそうなイメージがある「フェルミ推定」

新卒者向けの入社試験においては、フェルミ推定と呼ばれる問題が出題される場合があります。

「フェルミ推定」という言葉を初めて聞いた方や、言葉は聞いたことがあるけれど、内容は良く分からない方は、フェルミ推定が難しそうなものだと感じるかもしれませんね。

それでは、フェルミ推定とは、どのような内容なのでしょうか。

また、フェルミ推定の問題を効率的に解くには、どうすれば良いのでしょうか。

フェルミ推定とは?

フェルミ推定とは、全く見当がつかないほど多い量について、明確なデータのある数値を元にして、推測しながらその量を導き出す手法のことです。

フェルミ推定ではおおよその数値を求めますが、この手法によって、論理的な考え方が身につくことから、社会人となったとき、仕事上の問題に直面したときに応用することができます。

フェルミ推定の例題としては、「東京都内にあるマンホールのふたの数はどれくらいか」という問題や、「千葉県・九十九里浜の海岸にある砂の粒はどれくらいか」というものがあります。

いずれの問題も、正確な調査を実施すると膨大な時間がかかってしまいます。

特に、海岸にある砂浜の粒の数については、正確な調査は不可能と言えるでしょう。

そこで、フェルミ推定においては、明確なデータのある数値を用いながら、できるだけ近い数値を求めていきます。

フェルミ推定の問題を解く方法は?

それでは、フェルミ推定の問題を実際に解いてみましょう。

ここでは、千葉県・九十九里浜の海岸にある砂の粒の数を推測することにします。

九十九里浜の海岸線の長さは約60km、海岸線の幅を約50mとしましょう。

また、砂を採取するのは、地表面から10cmとします。

九十九里浜の砂浜の体積は、60000(m)×50(m)×0.1(m)で計算されるので、約30万m3となります。

また、砂の直径を2mmとした場合、1m3に入る砂の粒の数を調べましょう。

2mmの砂を1mの長さに並べると、500個となります。

つまり、1m3に入る砂の粒の数は、500×500×500で計算され、約1億2500万個となります。

九十九里浜にある砂浜の粒の数は、1億2500万×30万で計算されることから、約37兆5000億個となります。

全く見当がつかないと思われる数値も、フェルミ推定によって、おおよその数値が算出されます。

フェルミ推定で抑えたい数値とは?

このように、フェルミ推定においては、基準となるデータの数値を抑えておく必要があります。

フェルミ推定で抑えておきたい数値としては、日本の人口や世帯数があります。

日本の人口は約1億2500万人、世帯数は約5000万戸です。

また、日本の将来の推計人口は、2040年で約1億1000万人、2060年で約9000万人となっています。

世界の人口について見てみると、現在の人口は約74億人、将来の推計人口は、2050年で約95億人、2100年で約112億人となっています。

そのほか、所得に関するデータも抑えておきましょう。

日本人全体の平均年収は約400万円ですが、フリーターに限ってみた場合、平均年収は約100万円となります。

フェルミ推定については、問題集や本が数多く出版されていますので、それらを利用し、問題を解きながら、徐々に慣れていくと良いでしょう。

(画像は写真ACより)

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