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熱意による空回りは、採用につながりにくい場合も
面接で熱意をアピールするためには、面接官に伝わりやすい大きな声で受け答えすることが大切です。
しかし、単に熱意だけをアピールするだけでは気持ちが空回りしてしまい、採用につながりにくい場合があります。
気持ちや心意気だけで熱意を伝えるのではなく、念入りに企業研究を行い、社会人としてのふさわしい話し方で、客観的かつ論理的に伝えることこそが、適切な熱意の伝え方であると言えるでしょう。
大きな声で、元気の良い受け答えが基本
面接で熱意をアピールするために最も効果的な方法としては、大きな声で受け答えする方法があります。
名前を呼ばれた時に大きな声で返事をすることで、面接官にきびきびとした印象を与えることができるほか、面接官からの質問に対し、大きな声で受け答えすることで、面接官は、元気の良い就活生だという印象を受けることでしょう。
大きな声で受け答えができる就活生を面接官が評価する理由としては、入社後に、仕事で困難な場面に出くわした場合でも、元気の良さで困難な状況を乗り切っていけると考えるためです。
新入社員が会社に入社した場合、必ずと言っていいほど困難な場面に直面しますが、そのような時ほど、前向きな気持ちで乗り切っていく必要があります。
大きな声で受け答えできる元気の良さは、就活生にとって必須と言えるのです。
志望動機、会社で取り組みたいことを明確に
また、面接で熱意を伝える方法として、志望動機や会社で取り組みたいことを明確にしておくことがあります。
一見すると、この方法は熱意とは関係がないようにも感じられますが、志望動機や会社で取り組みたいことを明確にしておくことは、最終的に熱意を伝えることにつながるのです。
先述したように、大きな声で受け答えしていると、熱意があるように感じられますが、志望動機や会社で取り組みたいことが不明確なままであるならば、大きな声で受け答えしたとしても、面接官は「発言に中身が感じられない」と判断し、不採用につながることも考えられます。
しかし、志望動機や会社で取り組みたいことを明確にした上で面接に臨むと、さほど声が大きくなかったとしても、面接官は「会社に入社する意気込みを感じる」と判断するのです。
見方を変えれば、志望動機や、会社で取り組みたいことそのものが、熱意であると言えます。
つまり、企業研究や業界研究などを事前に行っておくことこそが、熱意ある行動と言えるのではないでしょうか。
面接官の話を良く聞くことも大切
熱意と言えば、自分の思いや考えをアピールすることが連想されますが、単に自分をアピールするだけでは、熱意につながらない場合があります。
面接中は、面接官の話に耳を傾けなければならない場面もありますが、面接官の話をさえぎってまで自分の考えをアピールしてしまった場合、就活生は熱意だと感じていたとしても、面接官は、「話を聞くこともできないのか」と感じてしまうことがあります。
熱意という言葉からは、一生懸命さや熱心さが感じられますが、まわりが見えない状態となってしまうと、ある意味、熱意がない状態となってしまいます。
熱意のある行為とは、自分自身を強くアピールすることではなく、時と場に応じて適切にアピールすることなのです。
むしろ、これから社会人となる就活生には、まわりに配慮する姿勢が求められると言えるのではないでしょうか。