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質問には意味がある
就職活動をしていると、面接は避けて通れない道です。数々の面接対策をしていっても、いざ質問をされてみたら上手く答えられず困った経験をした人は少なくないでしょう。
そこで、面接で聞かれる王道の質問と一風変わった質問についてまとめてみました。質問の裏には企業側の意図があるので、しっかりと対策を練って臨みたいものですね。
王道の質問
企業の面接でよく聞かれる質問と言えば、【志望動機】や【自己紹介】【自己PR】の他、【この会社でやりたいこと】【自分の長所や短所】などですよね。
具体的な例としては、次のようなものがあります。
1位:志望動機、2位:学生時代に最も打ち込んだもの、3位:自己PR、4位:自己紹介、5位:他社の選考状況、6位:入社後にやりたいこと、7位:最後の質問、8位:自分の長所、9位:第一志望かどうか、10位:自分の短所。
参考元:「面接でよく聞かれる質問ランキング50」
http://kenjasyukatsu.com/mensetsu_situmon
もちろん、こうした質問には意図があります。志望動機は応募者の熱意を計るためのものですから、通り一遍の回答ではいけません。
なぜその企業を選んだのか、入社後にやりたいことと絡めて答えられるとオリジナリティのある、説得力のある回答になるでしょう。
自己PRは自分の武器をアピールする大切な質問ですし、自己紹介は第一印象を決める、面接で非常に重要な質問です。自分が他の応募者とどう違い、採用するとどのようなメリットがあるのかを存分にアピールしましょう。
また第一志望かどうかや、他社の選考状況については、企業選びの軸がきちんとあるのか、内定を出すかどうかを推し量る質問ですから、ブレのない答えを用意しておきましょう。
バラバラの企業選びは一貫性がなく、その人に対する不安要素にもなってしまいます。自分なりの軸は見出しておきましょう。
面接のシーンでは面接官から『何か質問はありますか?』と質問を求められることがあります。この通称”逆質問”と呼ばれる質問が多くの応募者を悩ませています。
逆質問は、何に関心を持っているかと、ミスマッチを無くすための質問です。抽象的な質問や、給料面など答えにくい質問は避け、具体的で熱意のある質問をしましょう。
事前に、自分が受ける企業に焦点を当てた質問をいくつか考えておくと良いですね。
一風変わった質問
企業によっては、応募者がドキッとするような、慣れない質問を投げかけてくることもあります。
例えば、【自分を何かに例える】【○○円あったら何に使うか】【洗面器の使い方を○通り答える】【逆面接をさせられる】【無人島に持って行きたいもの】【面接官を口説く】【自分を漢字1文字で表す】【桃太郎になって鬼退治をするやり方】などです。
こうした質問に答えるためには、自分の経験や考え、企業の特徴などを踏まえて答えることが重要です。おかしな質問にもそれなりの意図があります。
例えば「自分を何かに例える」という質問は、自分の長所や短所をきちんと把握しているかを判断するための質問とされています。普段から多くの長所や短所を見つけておき、自分を客観的に捉える練習をしましょう。
また、お金の使い道に関する質問は、人間性や計画性を計る質問なので、明確な理由をつけて答えることが大切です。夢や目標、自分がこれからしたいことなどを考えておき、目指す将来と関連付けて答えると非常に良いでしょう。
桃太郎の話や洗面器の使い方などは、いかに柔軟な考え方が出来るかや、学生のブレスト能力を推し量る質問です。明確な理由があることと、アイディア力を発揮することが求められますよ。
これらの質問には「自分がなぜその答えにしたのか?」という根拠と共に論理立てて説明をして、その根拠が面接官を納得させられるものならOKですので、考えすぎる必要はありません。
就活の軸を聞かれたら
面接である困った質問に「就活の軸」というものもあります。就活の軸とはすなわち、志望している企業の共通点は何かということです。
就活の軸の例としては、「優秀な社員がたくさんいる会社」「社内で成長出来る制度や環境がある会社」「大企業ではなく中小企業」というものがあります。
就活の軸を聞く企業側の意図は、主に次の2つがあります。
1.学生の思考回路を覗き込むため
2.学生と企業とのマッチングを図るため
詳しく説明しましょう。1つ目の就活の軸についての質問では、ただ人気だから・給料が良いからという理由だけで企業を決めているのではなく、志望動機や学生の人柄などから判断して、自分のことをよく理解した整合性のある答えが返ってくるのかを見ています。
そして、2つ目に、その軸が本当に企業にあっているのかを考えています。学生の就活の軸に沿わない会社に入社させてしまうと、入社後にミスマッチを感じて上手くいかなくなってしまうことがあります。これは、学生側からしても企業側からしても嬉しくないことです。
就活の軸は、なかなかすぐには決まらないはずです。しかし過去の経験やなりたい将来像を考えていくうちに、「今の自分を形成した原体験」や「自分が大切にしてきたこと」が分かってくるでしょう。これらが就活の軸となり、どのような会社で働きたいのかを絞る判断材料になります。
このように、面接での質問には様々な種類があり、その裏には企業の思いがあります。こうした難関をくぐり抜けて採用を勝ち取るためには、しっかりとしたキャリアプランを立て、自分だけの武器を磨いておくことが重要ですよ。